内容説明
第1章 銚子電鉄の「まずい」通史
前身会社の解散、鉄道会社なのに稼ぎ頭が煎餅……
銚子電鉄が歩んできた険しい道のり。
第2章 あきらめない「竹本勝紀」という人物
もと顧問税理士が、どのようにして名物社長になり、なぜ支持されているのか。
第3章 自虐ネタの原点「まずい棒」開発ヒソヒソ話
ただの思いつきを、商品化するまでのドタバタな顛末(Y社さんに感謝)。
第4章 湧き出る! 苦境に立ち向かう自虐ネタ
「まずい棒」はほんの一例。
山ほどある自虐ネタの数々、なにかしらのご参考になれば。
第5章 日本一のエンタメ列車になりたい
鉄道を「A地点からB地点の移動」と考えるだけでは、何も広がってはいかない。
第6章 本気企画! 銚子電鉄を救う次の一手考
本書を出発点に、銚子電鉄を救う新たな商品企画を生み、明日につなげたいと思うのだ。
コラム(1) 悲しみ色の車両コレクション
コラム(2) センスが光るネーミングライツ
コラム(3) 竹本社長×越川銚子市長×寺井の真剣座談会
寺井広樹(てらい ひろき)
1980年神戸市生まれ、文筆家、実業家。同志社大学経済学部卒。
銚子電鉄の「お化け屋敷電車」「まずい棒」を企画プロデュース。
『崖っぷち銚子電鉄 なんでもありの生存戦略』(イカロス出版、竹本勝紀と共著)、
『企画はひっくり返すだけ!』(CCCメディアハウス)など著書多数。
映画『電車を止めるな!』の原作・脚本担当。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
70
ふるさと銚子を走る赤字ローカル鉄道・銚子電鉄。著者と銚電のつながりは、2016年に「全米感涙協会」が外川駅=ありがとう駅というネーミングライツの駅を認定したことに始まった。U工務店の経営者が銚電の経営をガタガタにしてしまい、存続の危機が常態化してしまった。そんな鉄道会社を熱意とユーモアで必死に支えている竹本社長と銚電社員の皆さん。まずい棒や映画「電車を止めるな!」の、知っているようで知らなかった裏話を知ることができた。2023年銚子電鉄100周年を笑顔で迎えたいな。2021/06/28
きみたけ
67
読了して一番感じたのは、このドン底の状況で潰れずによく存続しているなと。ぬれセンベイの売上が大きく、鉄道会社なのに「米菓製造業」の登録とは驚きです😅 著者は銚子電鉄の「お化け屋敷電車」「まずい棒」を企画プロデュース、映画「電車を止めるな!」の原作・脚本担当の寺井広樹氏。運転手不足解消に鉄道運転マニア向けに講習会を開いて運転ライセンスを取得してもらうななど、竹本社長のあふれるアイデアとあきらめない心意気に感動しました😆2023/01/10
おいしゃん
33
数々の奇策で、廃線寸前を綱渡りしている銚子電鉄。その奇策でいつも社長自ら登場するが、影武者として社長と共に企画を練るのが著者。さらに市長や市民など、表に出ずとも支える人たちがたくさんいることに、心が温かくなった。2021/08/21
mymtskd
11
先日、銚子を訪れた際に銚子電鉄に乗ったことから、思わず手に取りました。すでにたたずまい自体がノスタルジックで雰囲気抜群だった。何といっても懐かしい京王2000系が現役でがんばっており、タブレット交換や硬券の切符など細かいところで見どころがあり、愛されている理由がわかるような気がした。本書はそんな銚子電鉄を切り回す竹本社長の奮闘ぶりが描かれる。インテリで税理士でもある竹本氏の冷静で合理的な手腕と何かとダジャレを繰り出すユーモアのあるお人柄が銚子電鉄を支えている。2023/01/08
月華
3
図書館 何とかしたいという熱意で支えられている鉄道を感じました。2021/12/27