内容説明
かつてパンク歌手だった吉永シロウは、下請けコピーライターとして働き息子の養育費の支払いに四苦八苦する40代。若き時分に追い求めた自由に復讐されるような日々の中、昔のバンド仲間で今や売れっ子になった男から久々に電話がかかってきて――。どれだけ歳を重ねても大人になれない全ての人へ捧げる、永遠の青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shouyi.
5
生きたいように生きることの難しさを青春を終えた中年に差しかかった男の目線から語る物語。登場する人物たちがとても魅力的。主人公は単価の低いフリーのライターなので将来が見えない。とてもおもしろい小説であった。2021/12/26
JUN
4
なんと、続編だった!笑 「アレルヤ」読まなきゃ!2021/05/24
kintel
1
こういういつまでもモラトリアムしてしまう人が東京にはけっこう居るよなぁと思う。 そして自分にもそうなる要素が多分にあるから共感しながらも辟易しながら読んだ。 文体も内省的でだらだらしてる点がリアリズムあって好きだけどくどいから何度もやめたりしながら。 デジタル化が急速に発達した現代だけど人間同士のアナログ性の回帰、というか再確認。 人生で初めてある種の到達点に達したシロウの今後が気になる。だって本当の正念場はこの物語のあとにあるはずだから。2023/08/03
ponnnakano
1
読み始めてすぐに、アレルヤ の続編じゃん!と驚き喜ぶ。これだよこれ、こういうのが読みたかったんだよ、でもアレルヤ のディテールはかなり忘れちゃってるな、とかドラムが飲むのがバスペールエールじゃないのかよ、とかストーンローゼズが登場しないのは時代の流れか、とかそりゃそうだ登場人物たちは皆四捨五入すれば50歳ってんだからなどと思いながら読む。久美ちゃんとの再会シーンは、笑いながらも感動するという離れ技で最高です。あとファンでありながら「アレルヤ」を「ハレルヤ」と間違えて覚えていたことをここでお詫びします。2021/12/09
Noshi Wada
1
ロックだな!俺の中の渋川清彦が言ってる。そんなロック感に痺れっぱなし。コピーライター業で糊口を凌ぎ、別れた息子の養育費にも四苦八苦する元パンクロッカーもうすぐ50歳、じんせい色々あるけどとりあえず神様ありがとアレルヤ!な毎日。結構大人な年齢だが実際のところこんなもんだよね…っていう語り口がとてもイイ。人と人と人をゆるやかに繋げたり大事に思ったり案外涙もろかったり、普通の日々の中での音楽とか出会いとかキセキとかに突然揺さぶられる、うまく説明出来ないこの気持ち。ロック?ロックだな、と渋川清彦が返す(脳内で)。2021/05/04
-
- 電子書籍
- 幸運値MAXの俺だけ人生回帰【タテヨミ…
-
- 電子書籍
- 美少女生徒会長の十神さんは今日もポンコ…
-
- 電子書籍
- 婚約回避のため、声を出さないと決めまし…
-
- 電子書籍
- 休職からの復活を遂げたい人へ。~休職経…




