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内容説明
2011年に58歳の若さでこの世を去ったフランス出身の女優、マリア・シュナイダー。本書は彼女のいとこで政治記者であるヴァネッサ・シュナイダーが、親族の目線で描いたノンフィクション。映画『ラストタンゴ・イン・パリ』の撮影中に起きた暴行の真相を綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
19
マーロン・ブランドと共演した「ラストタンゴ・イン・パリ」で一躍時の人となるも、撮影時に受けた性暴力とその後の影響から抜け出すことができないまま薬物依存に陥り、やがて亡くなった女優。彼女のいとこが、幼いころからの彼女の思い出を断片的に語ることで、その人物像が現れてくる。映画評論やスキャンダル告発という内容ではなく、むしろ文学寄りに描写されたマリアの人となりと周囲の人々の姿が印象的だった。痛々しい言動のなかに、ふと美しさが見える。怒りと哀しみのあいまに、やさしさと愛が浮かぶ。そんな散文集でした。2021/12/04
吉日なり
3
書評を見て図書館から拝借。「ラストタンゴ・イン・パリ」は衝撃的な映画と聞いていたが未鑑賞。新人の未成年女優が名の通った監督など男社会に囲まれての撮影手法に大きな問題があったのは初めて知った。たださもありなんとも思った。ちょっと素敵と思っていたフランスの自由恋愛、落とし子たちは異母兄弟だったり異父姉妹だったりすることの弊害。マリアが時折つるんでいたエヴァ・イオネスコ、検索したらロリータ写真だらけで、写真家の母親が撮影したと知りこちらのほうがおぞましい。記者となった従姉妹の手記。ありのままを綴って散文的。2022/01/17
akrutm
2
映画『ラストタンゴ・イン・パリ』で、事前に知らされないままにバターを使ったアナルセックスのシーンを無理やり撮影され、そのトラウマから悲惨な人生を送り、2011年に亡くなったマリア・シュナイダーを、彼女の従姉妹でル・モンド誌の記者である著者が綴ったエッセイ集。出版社の宣伝文句では「評伝」とあるが、そんな代物ではなく、親族から見たマリアをあくまでも他人としての視点で断片的に書いているだけで、マリアの周囲に取材をしているわけでもなく、大きく期待外れだった。マリアに対する愛情があまり感じられないのも残念。 2021/05/01
のん
1
ラストタンゴ・イン・パリ」を観たことはまだないけれど、マリア・シュナイダーのことは知っていた。この映画の話題性のせいで。 この本、そうか、彼女についてのエッセイなんだと他の人の感想を読んで気づく。 もっと写真や映画についての資料の添付があればいいのに…と思った。だから表紙の彼女の写真を何度も見返した。 でも読後に1番印象に残ったのは彼女についての挿話ではなく、筆者が映画館で出会った親子のエピソードだ。 彼らはあれからどうなったのだろうか、と。2021/12/25
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