内容説明
「レポートや小論文で、何を書けばいいかわからない」「TwitterやLINE以上の長文がうまく書けない」「がんばって書いても『どこかで見た文章』になってしまう」・・・・こんな悩みを抱えるすべての人に役立つヒントが満載の、中高生から大人まで幅広く役に立つ文章の書き方を解説します。中高生の小論文やレポート、SNSなどで文章を書く機会が増えた社会人にもおすすめの一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっち
41
「14歳からの読解力」に続き、「14歳からの文書術」。私は14歳どころか、30過ぎてるが、役に立つ本だった。著者は河合塾の先生。文章の構造を学べた。「話題→論拠①→論拠②→抽象→主張」の構成で、文章に首尾一貫したつながりが現れるという。論拠とは、「主張の正しさを証明するための証拠」、抽象とは「論拠をまとめる=抽象化する記述」。論拠と主張の間に、抽象を入れることで、論理の飛躍を防げるという。書いた文章は、最後まで読んでもらえてなんぼ。最後まで読んでもらえて、他の文章も読んでもらえるように、発信力をつけたい。2023/11/03
pinko
28
表題に「14歳から」と有ったので手に取りました。 私には初めから難易度が高く、この本をスラスラと読める子はすごいと思いました。 繰り返される、長い例題文章を読み、先生のアドバイスの元に直された例題文がスッキリとまとまり、読み易く変化している事に気が付いた頃、やっとこの本の良さがわかりました。 そして、私の文章は伝えたい事をずらずらと並べ、主語述語もわかり辛い、何が言いたいのかよくわからない文章だった事に気付けました。 接続語の例や語彙を増やす方法も載っていて、とても良い本だと思いました。 2025/03/18
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
25
【1回目】16の文章作法を、「構成」と「表現」の観点から、2つに大別された12章の中で紹介している。そうした作法の適用の前後を比較検討することで、有効性を証明していると言えるのではないか。その「実例」部分については、ついつい駆け足で通ってしまったのだが、文章作法については、常時参照できるような形で転記しておきたいと思う。2021/08/13
こむぎ
15
子どもに読ませようと思って手にしたのに、気付けば自分の方が得るものが多く、私にとっての良書となりました。いつもダラダラ文章を綴ってしまう原因は、話題を多く挙げすぎて結局主張が何か分からなくなること。文章を書くということはきちんとルールがあることなどを大人になって知りました笑。もう一度文章術を学び直して、ここでの投稿や発言力を磨きたいです。2023/02/02
風香
15
河合塾現代文講師による文章を書くための指南書。高校受験を控えた子供から参考になる本はないか、と尋ねられたのがきっかけで選んだのだが、中高生から大人まで参考になる内容。複数の文章を著者が指導、添削し、書き手が修正し仕上げて行くという形式で、分かりやすい。〈話題→論拠→主張〉という基本的構造は是非頭に入れておきたい。これを読んで終わり、ではなく日々の言葉貯金(然るべき書物をコツコツ読むこと)が必要であることも大切なポイント。2021/04/03