目次
第1章 「昔は良かった」のだろうか?(太古の人類は自然に優しい循環型だったのか?;利根川1947年大洪水の原因は、第二次大戦時の森林伐採なのか?;自然の捉え方と宗教による影響;日本人は「自然」を大切にしてきたのか?;自然と人間社会の関係)
第2章 手を入れるべきか?入れざるべきか?―人為による保全(身近な自然と人為の痕跡;上高地再考;「保存(Preservation)」と「保全(Conservation)」
見せるべきか?隠すべきか?
造成で生れた「自然」
動的な自然を残す)
第3章 一人歩きするイメージ―「見る」という行為による自然との接触(「見る」が観光・レクリエーションの主役。;「見る」というレクリエーションの背景;自然の非野生化と価値のイメージ化;遠近法と自然のイメージ;認知心理学からの示唆;イメージがイメージを生む,本物はどれだ?)
第4章 個人の嗜好と時代の影響―「自然の非野生化」から「自然の標準規格化」へ(「美しい自然を描いたビジュアル情報」は「自然を描いた美しいビジュアル情報」なのか「自然を美しく描いたビジュアル情報」なのか?;人はどんな自然景観に魅力を感じるのか?;庭園とシュミレーター;「時代」が自然景観の魅力に及ぼす影響;自然の非野生化さらに標準規格化と,その劇場型鑑賞―そのストーリーは誰が描くのか?)
補遺 「二元論」ではなく「多次元・多時空スケール」の議論を。―事例紹介:森林量水試験の結果から(量水試験の始まり;対照流域法の開始;BH82論文の概要;BH82論文の再考;BH82論文の新解釈)
著者等紹介
田中隆文[タナカタカフミ]
名古屋大学大学院生命農学研究科准教授。2000年(平成12年)より現職。2003‐2004年James Cook大学(豪州)熱帯雨林研究センター客員研究員。三重大学生物資源学部非常勤講師。専門は、森林水文学・水土保全学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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