GA文庫<br> その商人の弟子、剣につき2

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GA文庫
その商人の弟子、剣につき2

  • ISBN:9784815609412

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内容説明

「っ! 買ってくれるのか!」
魔王の剣ティフィンを弟子として、旅をする商人エドは、酒の祭りで賑わう町で、彼女の初商売を見守っていた。
しかし、その町でエドの旧知の酒職人は名前も、作る酒も全て奪われており、誰もその事に気付いていないという……。
そして、それには人外の魔法の気配が――。

名前を売買するという噂を追い、隣町にやってきたエドは、妹弟子、エーテルと出会う。
その町のオークションで、ティフィンの探している人外の鍛冶師の手がかりをエド以上の額で落札した彼女は告げる。
「勝負しましょう、エド兄さん」
蒼機純×美和野らぐが贈る、金貨と旅と世界の物語シリーズ第2弾!

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

芳樹

28
ミステリ色の強い謎解きの今回。剣と魔法の異世界ファンタジーですが、謎に魔法が関与していてもエドの推理と追い詰め方はきちんと理路整然としていて、魔法で解決みたいにならないのがとても魅力的でした。勇者でも魔王でもない、一介の人間の商人が経済を基に世界の変革に関わる異色のシリーズですが、どうやら今回で完結のよう。打ち切りではなく作者の思いが表現できたとのことで大団円と言えるでしょう。エドとティフィン、途上人物たちそれぞれの目的が達成されることを祈りながら、蒼機先生の次の作品を楽しみに待つことに致します。2021/04/20

まっさん

24
★★★☆ 魔王の剣が壊れゆく運命にある世界を救うため、自らを封印するために歩む冒険譚第二弾。今巻も前巻と同様のクオリティを秘めた話であり、一介の商人に過ぎない(はず)主人公・エドと魔王の剣としてこの世に生まれ落ちた存在であるティフィンが相対する新たな敵の存在。名前を奪われる事によって人々の記憶から消え去るという異質な能力を持つ敵との駆け引き、「信用取引」「市場における均衡価格」のロジックを物語に上手くはめ込み、出てくる登場人物全員が一丸となって絶望的な状況に抗う様子は本当に面白いの一言。今巻も経済学→2021/06/16

真白優樹

9
エドにサポートされながらティファンが祭りで賑わう街で初めての商売へ挑む中、エドの妹弟子と契約した悪魔の悪辣なる手が襲い来る今巻。―――虚栄と虚飾を越え掴め、本当に望んだ願い。 未熟な弟子と不慣れな師匠、そんな二人が世界の改変と言う悪辣なる手に見舞われながらも必死に戦う巻であり、二人でそれぞれ壁を乗り越え成長する、温かさと優しさが更に深まり色を増す巻である。この先、エドはどうなってしまうのか。魔王になり果ててしまうのか、それとも彼女の願いを叶えられるのか。この先にどうか幸せを。 うん、とても面白かった。2021/04/19

らいおねる

8
1巻がかなり酷かったので2巻セットで買ってなかったらこちらの巻は読んでなかったと思います。2巻は持ち直したというか普通にミステリー要素も絡めて商人の戦略、職人の意地、領主の野望、いろんなものが混ざってたにも関わらず上手く融合されてました。普通に面白かったです。あと、胡椒という香辛料まで出してきた時はあえて被せてきてるのかと思いました。もう一度読み直したくなったなあ。2023/01/11

リク@ぼっち党員

7
エドの妹弟子との遭遇。そして始まるプライドのぶつかり合い。商人としての戦いをしっかりと描きつつ、魔王関連の話も並行して進めていたのが上手かった。反則をせず、己の力と周りの手助けで手に入れたものこそ価値がある。諦めずに戦うティフィンと彼がカッコよかった。そしてティフィンの心に希望を与えたエドは人として信頼できる、まさしく最高の商人だ。彼らの物語はここで完結。作者さんの描きたいことは描き切ったとのことなので、気持ちよく次に進んでいってほしい。次回作も期待してます! 2021/04/23

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