内容説明
13歳から7年間、実の父親から性暴力を受けていた。消えては現れるトラウマ症状……性暴力は一人の女性にどのような影響を残すのか。約30年にわたる葛藤と再生の記録。110年ぶりの刑法改正の後押しになった話題の書籍がついに文庫化。解説・伊藤詩織。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バーニング
5
いつか手に取りたいと思っていたので文庫化を機に読んだ本。山本潤さんの壮絶な体験が書き込まれているので読むのがしんどいことも多く記述されている。第三者がしんどいと感じる以上に本人の中に筆舌にしがたいしんどさ、苦しみ、辛さがあったのだろう(そしてそれが終わったわけではない)ということを読み終えて改めて噛みしめる。2021/05/14
ひるあんどん
1
性的被害のもたらす深刻さに比べて刑罰のなんと軽いことか。刑法改正のロビー活動を受けて「話を聞いたことは無かったことに」と言う議員がいるなんて、見識を問いたい。ネットを見ていると何故か表示される過激な描写の漫画。表現の自由があるとはいえ、この本を読んだ後だと規制も必要なのでは無いかと考える。学校教育にも取り入れるべきだと思うけど性教育が難しい現状ではむりかなぁ。2022/04/22
山本
0
著者の心にとって憲法改正が「安全」を感じられるきっかけとなったことが私にとっては最も印象的だった。心理学を専門とするものとしては、心身の「安全」は認知の修正や安全な周囲との関係の中で長い時間をかけて得られるものだと思ってたから。被害者心理の個別性の高さ想像の難しさを改めて考えさせられた。2023/12/09
かおるん
0
13歳から7年間、実の父親から性暴力を受けていた。消えては現れるトラウマ症状…性暴力は一人の女性にどのような影響を残すのか。約30年にわたる葛藤と再生の記録。110年ぶりの刑法改正の後押しになった話題の書籍がついに文庫化。2022/09/11
にゃんこ先生
0
性暴力サバイバーの生の声。法律も変わってきたけど、どれだけ弱者がないがしろにされとんじゃ、って憤りを感じます。性被害者を守ると同時に、性加害者を生み出さない社会にしなければ。自分に何ができるだろうか。2021/06/06
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