パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

  • 著者名:名和高司【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 東洋経済新報社(2021/04発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492534366

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内容説明

資本主義における基本資産は、カネ(金融資本)とモノ(物的資本)だった。ヒト(人的資産)は、資産ではなく費用(コスト)として計上されるという欠点があった。本書で提唱する「パーパス経営」の源泉は、人の思いを中心とした「パーパス」という目に見えない資産である。これは自分は何のために存在するのか、そして他者にとって価値のあることをしたいという信念である。「パーパス」は、マネジメント用語としても、ミッション、ビジョン、バリューの上位概念として注目されている。こうした考え方は、日本の企業が昔から「志」といった言葉で、強く持っているものだ(著者はパーパス重視の経営を「志本主義」と呼ぶ)。これからは、志に基づく顧客資産、人的資産、組織資産などの無形資産をいかに蓄積していくかが経営の鍵となる。昨今、注目されているSDGsは、2030年までの目標にすぎない。そうではなく、30年先の視点から現在を捉える発想が不可欠だ。本書では、国内外の100社以上の名だたる企業の変革にかかわってきた著者が、志を追求し、成長を続けるための経営の思想と、具体的なマネジメントの方法を説き明かす。

目次

はじめに
第1部 志本経営とは何か
第1章 資本主義の終焉
第2章 資本主義を超えて
第3章 志本主義の系譜
第4章 日本流再考
第5章 志本経営の時代
第2部 志本経営企業の群像
第6章 世界の志本経営企業
第7章 日本の志本経営企業
第8章 世界と日本の共通点、相違点
第3部 志本経営の実践
第9章 サステイナビリティの実践
第10章 デジタル時代に求められる進化力
第11章 「グローバルズ」のフラクタル構造
第12章 鍵を握る無形資産
第13章 MX――経営のイノベーション
第4部 日本企業への提言
第14章 失われた30年の蹉跌
第15章 志が拓く未来
おわりに
事項一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

貧家ピー

9
audibleにて。パーパスを「志」と読み替えている。日本企業がSDGsやESGを欧米の考えそのままに直輸入し金科玉条のように扱う姿勢を猛烈に批判しているが、思考停止にならないためには必要な考え方と感じた。2022/05/12

mkt

5
パーパス:志/会計学の破綻:数字で全ては語れない/CHO:chief happiness officer/CSV:creating shared value 共通価値の創造)/CSVレバー①次世代製品、サービスの創造②バリューチェーン全体の生産性の改善③地域生態系の構築/無形資産(組織資産、人的資産、顧客資産)の活用/事業モデルから資産モデルへ/次世代経営モデル①経営変革力②収益モデル構築力③市場開拓力④オペレーション力/世界が注目①現場力②組織力③瞑想力/ 20220209読了 508P 47分 2022/02/09

かっさん

5
パーパス経営 #読了 2022年現在の、経営についての原状、求められているものについて過去からの流れや具体例、理論などバランスよく引用しながらこれからどうあるべきか、を示してくれている本。資本主義の次に来ている志本主義では、日本企業もわりと勝ち目あるぞ、と勇気をくれる。いい本でした。 https://t.co/9RzNSUi6EX2022/02/03

ちきゅう

4
古今東西の経営学者や実務家の例をつなぎながら志を軸にした経営の重要性を述べる。日本型経営という結論でなくその問題点や対応まで触れられていて考えながら読み進めることができた。冗長な内容なのでもっと簡潔に書けたのでは…。アメリカ主義に安易に飛びつく歴史をSDGsでも繰り返している印象を持っている。それぞれの企業ごとに異なる経営哲学を練り上げ、世の中に貢献する志を立て、そこに一丸となって向かい合っていく企業が増えることを期待したい。2021/08/24

Ryoufui

3
濃くて咀嚼がたいへん2024/01/14

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