内容説明
2013年春,中国東部で突然発生したH7N9型.中東・欧州では新型コロナの死者が発生し,予断を許さない.これまでも人類に猛威をふるってきた新型ウイルスだが,人の移動の広域化高速化によって警戒が最重要となったパンデミック(感染爆発)をどう封じ込めるか.必要な正しい情報を簡潔に伝える.
目次
はじめに いま、何が起こっているか┴1 新型インフルとはなにか┴2 インフルの基礎知識┴3 鳥インフルとコロナ┴4 今世紀初のパンデミック 豚インフル 末記┴5 パンデミックの過去・現在・未来┴6 試験管内製造新型ウイルスの脅威┴7 パンデミック対策┴おわりに これから必要なこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
10
新しく発生したか発生していた感染症流行規模が拡大、複数国・地域に大流行する状態(2頁)。この冬はノロと共に猛威と化している。H7N9ウイルスは鳥から人は感染するも、人から人へは感染しにくいと考えられている(19頁)。H5N1鳥インフルは致死率5割、なぜかインドネシアでは8割超える(25頁)。確かに、インドネシアでは鶏肉を食べるケースは多かったけども。SARSウイルスは肺の奥のレセプターを介して感染。新型コロナウイルスは別のレセプターを介する(28頁)。家庭では飛沫物の処理がポイントか(53頁)。感染防止。2014/02/07
aochama
2
2005年から2013年6月までの情報の要点をこの小冊子で概観できるのは、ありがたいです。インフルエンザのリスクは、変わっていないので、知識の整理は重要ですね。この中でもコロナウイルスへの警戒が啓発されるとともに、パンデミック発生時の対処についても提案されています。今にあまり生かされていないように感じるのは、2010年のインフルが空振りだったからでしょうか。それとも危機意識を持てなくなってしまったからですかね。2020/11/14