ゲノム編集食品が変える食の未来

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ゲノム編集食品が変える食の未来

  • 著者名:松永和紀【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ウェッジ(2020/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863102316

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内容説明

◎ノーベル化学賞で注目!ゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」人口増、温暖化、食品ロス……パンデミックが拍車をかけた「食×SDGs」の実践!
高GABAトマト、肉厚マダイ、収穫量の多い米、茶色くならないレタス……新品種の開発が次々と進む日本が食の問題解決に貢献。2050年、世界100億人の「食」を救う最先端技術の全貌と食の未来。
現在の世界的な食料事情、品種改良への期待、遺伝子組換えやゲノム編集の技術、日本や海外の開発競争、知財権争い等、食品分野における遺伝子技術を巡る最新動向を解説。消費者が両者を忌避する心理等も浮き彫りにし、未来の食の行方、日本が果たすべき役割を考える。

[目次]
序 章 ポストコロナ時代のフードセキュリティ
第1章 誤解だらけのゲノム編集技術
第2章 ゲノム編集食品が食卓を変える
第3章 ゲノム編集の安全を守る制度
第4章 ポストコロナで進む食の技術革新 
第5章 ゲノム編集をめぐるメディア・バイアス
第6章 「置いてきぼりの日本」にならないために


<著者略歴>
松永和紀(まつなが・わき)
1963年生まれ。89年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社に記者として10 年間勤めたのち、フリーの科学ジャーナリストに。主な著書は『食の安全と環境 「気分のエコ」にはだまされない』(日本評論社)、『効かない健康食品 危ない自然・天然』(光文社新書)など。『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』(同)で科学ジャーナリスト賞受賞。「第三者委員会報告書格付け委員会」にも加わり、企業の第三者報告書にも目を光らせている。

※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『ゲノム編集食品が変える食の未来』(2020年11月17日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

92
《自立せよ、自考せよ》ゲノム編集食品とその技術への誤解と偏見を正し、それらが持つ社会的意義を述べて行きます。①恥ずかしながらこの本で初めて、DNA配列中の特定の遺伝子を切断し突然変異を起こさせる「ゲノム編集」と、外から別の遺伝子を挿入する「遺伝子組み換え」の違いを知りました。目的や効果の違いによってそれぞれ選ばれる訳ですが、「選抜」「交配」と言った在来育種技術とも比較しながら、安全性やコスト面で新規参入のハードル下げる「ゲノム編集」に注目されてるのが重要と思います。(1/4)2021/09/23

きみたけ

64
著者は元毎日新聞記者でフリーの科学ジャーナリストの松永和紀氏。「食」の安全や環境影響などを専門分野として活動。科学的根拠に基づき「食」の技術革新を解説し、消費者が誤解・忌避する心理も浮き彫りにしながら、未来の食の行方と日本が果たすべき役割を示した一冊。「昔ながらの」「伝統の」「自然な」などのキーワードについ惹かれてしまいますね。「確証バイアス」に陥らないことと、常に「科学リテラシー」を高めておくことが大事だと感じました。2023/08/11

とよぽん

47
世界と日本の食糧事情(食糧問題)の違いを踏まえて考えることが、まず必要だ。遺伝子組み換えがなぜ必要だったのか、ゲノム編集とどこがどう違うのか、復習できた。松永先生の講演を聴いたことがあるが、この著書も、静かなトーンの中に世界の食糧問題の安全な解決への熱が伝わる。科学ジャーナリストとしての確固たる立ち位置、とても信頼できる。2021/04/28

yutaro13

31
フードセキュリティの解決に貢献できるとして期待が高まるゲノム編集食品。ところが市民に正しく理解されず、従来の育種(品種改良)と同レベルのリスクであるにもかかわらず、「危険そう」というイメージだけが先行する現実に、著者の深い憂慮が感じられる。新しい分野・技術にはとかく保守派の反対がつきものですが、一般市民としては科学リテラシーを高め、感情論や陰謀論を排して理解を深めるしかありません。私も本書を読むまでゲノム編集食品と遺伝子組換え食品の区別もきちんとできておらず、科学リテラシーの低さがお恥ずかしい限りです。2021/05/22

Mc6ρ助

15
ゲノム編集食品の安全性について著者はくどいほどに説明してくれる。ゲノム編集は狙ったDNAの狙ったポイントのみを換える、自然に起こる突然変異を利用した品種改良と何らか変わりなく、突然変異発現の時間軸を圧縮するだけだと。だがゲノムの完全解析ができていても、生命の設計図としてのDNAに未解明なところが大部分で、ジャンクDNAなんて役目がはっきりしてないなか、すべて判ったかのようにマネタイズするアグリビジネス、ゲノムビジネス、何かが起こると「想定外」といいそうで、素人の爺さまには胡散臭くて信用ならないこと著しい。2021/04/27

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