内容説明
マネ、ドガ、ルノワール。誰もが知る「印象派」だが、モネの《印象―日の出》が「印象のままに描いた落書き」と酷評されたのがはじまりだ。風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化など、まったく新しい画法で美術界に旋風を巻き起こしたモネ。その波乱に満ちた人生を、アート小説の旗手が徹底解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ykmmr (^_^)
155
小説家と同時に、『アート愛好家』のマハさん。美術印象派の先駆けであるモネ。音楽の印象派(ドビュッシーたち)と同じように、今までの絵画の姿を打ち破り、新たな絵画に挑戦した姿や日本の『浮世絵』から受けた影響、自分の『絵画世界』を作る為の必需品などが、書かれている。時代の流れ的に、十分ありうる事だけど、モネやゴッホは、日本の『浮世絵』に影響を受けて、活路を見出している訳だが、そこが昨今の、日本人のモネ好き、ゴッホ好きにも結びついているのだろう。彼らが『浮世絵』からの受けた物が、現代の日本人に受け継がれる。2023/04/04
おしゃべりメガネ
140
タイトルどおり、まるまる一冊ひたすら「モネ」のお話ガイド本でした。マハさんの名作『ジヴェルニーの食卓』を読んでましたが、こちらのガイドを読んでから、読み直すとまた更に楽しみが広がるかもしれません。正直言うと個人的にはあまり絵画(アート)には興味、関心が薄いほうなので、本作のありがたさもきっと十分に読みきれてないんだと思っています。絵画好きでマハさん好きで、もちろんモネ好きな方には素晴らしい一冊なんだと思います。でも、普段それほど関心、興味のない自分が'読書'を通じて、絵画に少しでも触れるのは大切ですね。2021/06/13
KAZOO
128
幻冬舎新書ででていたのを知っていたのですがいつのまにか文庫版が出ていたのですね。「ゴッホのあしあと」に続いてモネについてのいろんな観点からの人物像がわかってきます。私はゴッホほどにはあまり好みではないのですが、それでもオランジェリー美術館の大きな作品群の前では感動しました。小冊子ですが参考になりました。2021/08/02
shinchan
95
マハさん、21作品目でした。以前『ジヴェルニーの食卓』を読み終えた後に、名作[日の出]を部屋に飾りました。ルソー、ゴッホ、ピカソ 、モネ、ゴーギャン、マハさんの本により元々好きな印象派に益々興味を持ちました。モネが死去して、97年かー❗️2023/10/27
Kazuko Ohta
86
以前も言ったことがありますが、私は世間で人気なほどにはマハさんファンではないんです。むしろ妹にすっかり追い越されて今やもう追いつけないほどの差をつけられた兄の宗典さんのほうが気になります。でも母の通院に付き添った際に病院の売店で買った本作はよかった。絵画の知識がまるでない者にもこの上なくわかりやすい解説で、強く興味を引かれます。モネの作品そのものについても、人生についても、浮世絵が印象派に及ぼした影響についても、面白く教えてくれる。易しくて優しい。モネ展ではリクエスト通りに《大睡蓮》が展示されていますか。2024/02/21
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