ちくま新書<br> 歴史認識 日韓の溝 ――分かり合えないのはなぜか

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ちくま新書
歴史認識 日韓の溝 ――分かり合えないのはなぜか

  • 著者名:渡辺延志【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2021/04発売)
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  • ISBN:9784480073907

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内容説明

歴史をめぐり日本と韓国は深刻な対立を繰り返している。徴用工や慰安婦の問題でも解決策を見いだせない。その原因を探ると、浮かんできたのは日本人が当事者でありながら忘れ去った朝鮮の民衆の苦難の歴史の数々であった。新たな研究成果や資料をもとに、東学農民戦争や義兵の鎮圧、三・一運動、関東大震災などの実態に迫り、そのような歴史を日本人がどのように記憶したのか、日本人の抱く歴史像の出自と来歴を見つめ直すことを通して、歴史認識の溝を埋める可能性を考察する。

目次

はじめに
第一章 徴用工訴訟
1 徴用工をめぐる対立
対立に至る経緯
争点と韓国大法院の判断
日本の反論「国際法違反だ」
2 「日本による朝鮮の支配は不法なものであった」
大法院判決の論理
いつから無効なのか
御名のない詔勅
「勒約」をめぐる認識の差
「日帝強占期」の一般化
手続き論以前の「無効論」
3 朝鮮半島で何をしたのか
伊藤博文の武勇伝
『朝鮮の悲劇』
義兵を探す旅
破壊しつくされた町
犠牲の大きな格差
第二章 東学農民戦争
1 隠された歴史
放置されていた頭蓋骨
日清戦争の経緯
東学農民の再蜂起
2 徹底された日本軍トップの意思
兵士の従軍日誌
『東学党征討経歴書』
「悉く殺戮すべし」
第三章 関東大震災
1 強まる主張「虐殺はなかった」
ドラマ「いだてん」
横浜の社会科副読本
中央防災会議の報告書
2 子どもたちが見た横浜の震災
四つの小学校に伝わった作文
高等科二年生が記録した「朝鮮人騒ぎ」
震災当日
震災二日目
震災三日目以降
3 なぜ流言を信じたのか
「天下晴れての人殺し」
警察も新聞も
「武器を持つ勿れ」
警備部隊法務部日誌
朝鮮総督府の報告書
第四章 二つの虐殺を結ぶ線
1 日本軍兵士の実像
何が人々を駆り立てたのか
後備役の兵士
自警団
在郷軍人会
2 正体不明の敵
教練用の歩兵銃
パルチザンとは誰か
大川署長の物語
「不逞鮮人」の正体
虐殺の基本構図
第五章 忘れ去った過去
1 改竄された『日清戦史』
記憶はなぜ失われたのか
戦史から削除された記録
戦死した兵士
戦争はこうして始まった
2 戦史改竄の真相
残っていた戦史の草案
草案はなぜ破棄されたのか
編纂した二人の部長
書いてはいけないガイドライン
福島県立図書館の調査
『朝鮮暴徒討伐誌』
第六章 三・一運動
1 新発見の資料
首相原敬への報告書
安東領事からの報告
「独立万歳」の叫び
2 原敬首相と朝鮮総督の対応
「無策の様」
「採余公文」
「軽微なる問題」
第七章 あいまいな自画像
1 なかったことにされた虐殺
異質な作文
自警団遊び
「情状酌量少なからず」
2 突然誕生したことにされた自警団
自警団誕生をめぐる謎
在郷軍人会の支部報
なぜ「突然誕生」したのか
第八章 いくつもの戦後
1 語られない戦場での体験
一周年の追悼集会
類例なく孤立した虐殺
「動くものはすべて殺せ」
2 日本人の心の隙を狙った詐術
副読本の初版
根拠なき詐術の標的
終章 次の時代を展望する歴史像のヒント
判決の背後の苦難の歴史
久保田発言
文在寅大統領の歴史観
日本人の歴史観
戦った兵士の実像
兵士の見た朝鮮
二つの神話の衝突
「竹槍を持て」
おわりに
資料「朝鮮騒擾事件ニ対スル鮮人ノ言説ニ関スル件」
参考文献