うそ

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うそ

  • ISBN:9784074464708

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「あやまってすむようなうそはつかない」――。嘘に誠実であるほど、「ぼく」の言葉が深く響く。谷川俊太郎の珠玉の詩が絵本に!

「うそはくるしい」はずなのに、平気でうそをつく人がいる。
大きな声でうそをつき、しらを切り通す人もいる。
うそをくり返したら、ほんとうになるのだろうか。
この世はほんとのことより、うそであふれている。
うそをつかない人なんて、この世にはいないだろう。
でも、どうして人はうそをつくのだろうか。
ついついてしまったうそ。ごまかすためのうそ。
自分を守るためのうそ。
相手の幸せを願ってつくうそ。
そもそも[ついていいうそ]と[ついてはいけないうそ]、[いいうそ]と[悪いうそ]ってあるのだろうか。
あるとすれば、その違いはなんだろう。
いい・悪い、軽い・重いの基準で測れるものだろうか。

この絵本は、詩人・谷川俊太郎さんが1988年に発表した詩「うそ」に、イラストレーター・中山信一さんが絵を描き、構成した一冊。
ある男の子がうそについていろいろと思い、考える。
心の奥深いところまで届く、時おり読み返したくなる宝物のような一冊。


谷川 俊太郎(タニカワシュンタロウ):詩人。1931年、東京生まれ。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年「月火水木金土日の歌」で第4回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グーズのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞をはじめ、受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表している。この「うそ」は、1988年刊の『はだか 谷川俊太郎詩集』(佐野洋子絵)の一編。

中山 信一(ナカヤマシンイチ):イラストレーター。1986年、神奈川県生まれ。広告や書籍、アパレルグッズなどのイラストを手がけるほか、個展開催や作品と合わせたエッセイ集も発表するなど、作家としても活躍中。また、HIPHOPユニット「中小企業」のラッパーとしても活動しており、これまでに1stアルバム「cookie」と2ndアルバム「NESS」をリリース。D&AD賞2018Wood Pencil(銅賞)、JAGDA2018亀倉雄策賞ノミネート、JAGDA賞ノミネート、東京装画賞2013銅賞、そのほかADC入選、TDC入選など多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

107
この世はうそに満ちている。うそをつくことで苦しくなることを知っているから、お母さんはうそをつくなと言う。でも、うそをつく気持ちは本当なんだ。謝ってすむようなうそはつかない。うそをつくのなら、うそと一緒に生きていく。どうしても、うそがつけなくなるまで、ぼくは何度も何度もうそをつくだろう。中山信一のイラスト。嘘をつかなさそうな素朴な表情の男の子と飼い犬の目線で谷川俊太郎の詩のニュアンスを伝えている。最後に谷川俊太郎が「うそとほんと」という詩を載せていて、これもいい詩です。2021/06/09

zero1

101
人は生きている限り。言葉を使う限り、嘘をつく。私もあなたも。法医学者が言うように遺体以外は嘘をつく。多くの場合、詐欺を除き嘘をつくのは苦しい。しかし時に必要な、楽しい嘘もある。人を殺す嘘があり、生かす嘘もある。⭐詩人の谷川俊太郎が嘘を描くとこうなる。絵本だが名言が多く(後述)、内容は実に深い。ロシアのウクライナ侵略戦争も嘘であって欲しい。嘘だと言ってよプーチン!2022/04/05

ネギっ子gen

85
谷川俊太郎が1988年に発表した詩を、中山信一が絵で構成。男の子が嘘について色々と考える。ついていい嘘・いけない嘘ってあるのか? 心の奥深いところまで届く文章が並び、嘘について、読む側も考えさせられる――。結論部分。<だれも しらなくても じぶんは しっているから/ぼくは うそといっしょに いきていく/どうしても うそが つけなくなるまで いつも ほんとに あこがれながら/ぼくは なんども なんども うそをつくだろう>。これは、昔、子どもだった者たちには、響きますねぇ。忸怩たる想いを噛みしめながら……。⇒2021/06/29

keroppi

83
誰でも「うそ」はつく。「うそ」が悪いというのは簡単だけど、この絵本の「うそ」は深い。「うそ」をつく時ってどんな時だろう。どんな「うそ」ならついていいのだろう。「うそ」をつく時の気持ちってどんなだろう。「あやまってすむようなうそはつかない。」そんな気持ちを大切に「うそ」をついていきたい。#NetGalleyJP2021/02/25

けんとまん1007

77
うそ。噓も方便という言葉がある。その意味を改めて考える。人を殺すうそ、人を生かすうそ。捉え方によって、人によって、場面によっても変わりうる。谷川俊太郎さんの詩は、とても深い。さらに、中山さんの絵がそれを後押ししている。2022/07/29

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