内容説明
ママ1人、パパ2人?
ややこしいけど愛おしい、かつてないファミリーエッセイ!
トランスジェンダー・フミノと彼女、ゲイのゴンちゃん。
そして、生まれた子どもたち。
――「家族ってなんだろう?」 何が正解かはわからない。でも、やってみないことには始まらない。とにかくやってみる、ダメだったらまた考え直す、僕たち三人の子育てはいつだって手探りだった。(本文より)――
『ダブルハッピネス』『元女子高生、パパになる』で話題の著者、最新エッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
52
フェンシング元女子日本代表で、飲食店の経営をしながらLGBTQの啓発活動を行うトランスジェンダーとして、男性たる文野(本名でした)は、恋人である女性の両親から猛反対を受けながらも、5年越しの懐柔工作を実らせ結婚。だが、<残念ながら彼女と僕の間で自然に妊娠する可能性がなかった。それでも子どもが欲しいと思った僕たちは、友人でありゲイであるゴンちゃんから精子提供を受け、体外受精で彼女が妊娠出産したのだった>。子育てに奮闘するトランスパパが、家族との関係を振り返りながら、新たなファミリーの在り方を探るエッセイ。⇒2022/06/21
たまきら
45
ゲイの友人から精子を提供してもらい、パートナー女性が出産ーそんな3人の日々を丁寧に、けれど簡潔に描写してあるエッセイです。カミングアウトに悩む人、パートナー家族との関係に苦しんでいる人ー多くの人を支えてくれる内容ではないでしょうか。自分はイギリス人友に3人親がいますが、精子提供した友人は日本に、カップルはイギリスに住んでいるので会うのは大変みたい。それでもとても楽しそう。そんなに型にはめないでもいいんじゃないのかなー体の力がフッと抜けるような気がしました。2023/09/03
瑪瑙(サードニックス)
39
杉山文野さんのことはテレビでお見かけしたことはあったのですが、トランスジェンダーでいらっしゃったとは知りませんでした。LGBTQの勉強をしようと思って手に取った本がまさか杉山さんが作者だったとは。杉山さんと奥さんと、お子さんの生物学上の父であるゴンちゃんとの子育てについて書かれてありました。親がふたり、祖父母が4人でも大変なのに、親が3人、祖父母が6人ともなれば本当にややこしいし大変だ。でもその都度話し合って解決しようとする姿勢はいいなあと思いました。2022/05/11
ヒラP@ehon.gohon
23
同性カップルが子どもを持つってこんなことなんですね。3人の親がいることについても考えました。でも、そんな特殊性はあるにせよ、親子や子育てを考えるときに、千差万別はありながら、みんな一緒なんだと改めて認識させられました。2024/06/26
ひろさん
18
早稲田大学教育学部・院卒、元フェンシング日本代表、現在会社代表という素晴らしい肩書きのパパは生まれてきた時の性別は女性。その為、夫婦となる女性との子供を願った時にゴンちゃんというゲイの親友の協力で遺伝上の父親になってもらいママの卵子と受精し新たなファミリーが誕生する。ゴンちゃんもゲイゆえに子供を持つことを諦めていた。子供を持つことにハードルが高すぎる社会は少子化になるのは必然。自分にとっての普通は何か、もし家族ならどこまで受け入れられるのか、我が事として考えたときにこの家族達の素晴らしさがよくわかる。2021/06/30
-
- 電子書籍
- 神様の贈り物 【単話売】 - 本編 O…
-
- 電子書籍
- 症例による漢方治療の実際