公式より大切な「数学」の話をしよう

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公式より大切な「数学」の話をしよう

  • ISBN:9784140818282

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内容説明

若き天才が語る、「数学」が人生の武器になる理由

数学が生活にどう関わるかについて研究する著者は、公式や数式にたよることなく数学の基本的な概念を知ることで、人生にとっておおいに助けとなると指摘。最短ルートが決まるしくみ、スピード違反の取り締まり方、おいしいエスプレッソの秘密など身近な事例をもとに、数学が最新テクノロジーにどのように役立っているか、世にあふれる数字の正しい読み方をわかりやすく解説します。

[目次]
はじめに―数学は何の役に立つのか
1 数学はどこにでもある――最短ルートはどう決まる?
2 「数」に真実はないのか――1+1=3?
3 数学を使わない生活――1と2のちがいを認識するには?
4 はるか昔の数学――シュメール国家の簿記、古代エジプトの租税計算
5 変化は続く――「明日は晴れ」の予報を信じるべきか?
6 不確実なものを把握する――数字にだまされるな!
7 想像上の散策――最短ルートを考える
8 数学は役に立つ――身のまわりの世界を理解するために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Book Lover Mr.Garakuta

8
【図書館】【速読】:人生と数学に関する参考図書2022/07/20

猫森

8
身近なものの例(地下鉄の最短ルート)から始まって、数学の生まれた歴史(メソポタミア、ギリシャ、エジプト、中国)、またその発展を追うのが面白かった。毎日の生活の中で、複雑な計算式を目にすることはまずない。それでも、身の回りにあることは、数学が研究したことの成果。建築物、天気予報、大量のデータに基づく世論調査や予想、検索エンジンやAI.いろいろなところに数学は使われている。いろいろな方向から数学を見つめ直すのも面白い。2020/09/30

コーラー

6
「数学をなぜ学ぶのか」の問いに、必要迫られて数学が生まれた社会的背景、歴史。意図せず授かることとなった数学の恩恵(天気予報や経路案内、リコメンド機能)。日常のこんな便利さを私たちは確かに当たり前に忘れている。数学のお陰なんだとと知れるだけで一読の価値あり。最後の柳谷晃さんの解説で納得。全員が理解する必要はないけれど、全員が分かろうとすることは必要。感謝を忘れ傲慢にならないために。もはや哲学。2023/03/21

ひろゆき

5
税の徴収よりはるか遅れて数字が作られたこと。必要性を埋めるためのはるかな時間。一般等価物としてお金があるのではなく、芋などの商品がむしろお金を得るための等価物である社会が最近まで存在してたことなどに触れた数の始まりの歴史がとても分かりやすい。ほかに微積分、統計学の始まりあたりも勉強になった。著者の頭のよさそうな顔。2020/10/06

harukaeru

3
おもしろい本だった。実ははじめの方のページでは少し懐疑的な気持ちで読んでいたけど、これは「数学って何のためにやるの」というふうに考えている人へのアンサー本だと思う。数とは・微積・数学史・幾何学・統計・グラフ理論など、実務的な面からどのように数学が人類に寄与してきたのか、寄与しているのかという解像度をかなり上げてくれる本だと思う。自分は実際にダイクストラ法を実装したりベイズ推定をしてみたりしていて、今まで脳内に飛び飛びに繋がっていた点があったけど、この本によって異なる繋がりと新たな点が得られてgoodだった2022/12/10

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