内容説明
■目次
第1章:アニメと鉄道の関係史
第2章: 大人をもとりこにした「新幹線変形ロボ シンカリオン」の衝撃
第3章: 鉄道に魅せられたアニメ・漫画クリエイターたち
第4章: 西武鉄道が「アニメの鉄道会社」と呼ばれるまで
第5章: 「エヴァンゲリオン」×山陽新幹線 500TYPE EVA誕生秘話
第6章:アニメ・コンテンツツーリズムと鉄道
第7章:ラッピング列車の発達史
第8章: 全国の鉄道を結ぶプラットフォーム「鉄道むすめ」
■著者紹介
栗原 景(くりはら かげり)
1971年東京生まれ。小学生のころからひとりで各地の鉄道を乗り歩く。
旅と鉄道、韓国をテーマとするフォトライター、ジャーナリスト。
旅行ガイドブックの編集を経て2001年からフリー。
主な著書に『地図で読み解くJR中央線沿線』(岡田直監修/三才ブックス)、『東海道新幹線沿線の不思議と謎』(実業之日本社)、『東海道新幹線の車窓は、こんなに面白い!』(東洋経済新報社)など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
綾(りょう)
13
アニメと鉄道との関わりをまとめた本。車両ラッピングや聖地巡礼スタンプラリーなど、様々な形でコラボしている。特に西武鉄道はアニメとのコラボに力を入れており、大泉学園駅の駅メロが「銀河鉄道999」だったり、秩父がモデルとなっている「あの日見た花の名前を君はまだ知らない」のスタンプラリーを度々実施するなど、宣伝が上手い印象がある。個人的には、京都の叡山電鉄がきらら系アニメの車両ラッピングを施しているのが気になった。写真で載っていた、「けいおん!」のラッピングのクオリティが高かった。2024/05/14
kenitirokikuti
13
広告をラッピングした車両がいつから始まったのか。東京都では公共交通機関が車外に広告を出すのは原則禁止だったが、石原慎太郎都知事が別にいいだろうと言ったのであっさり解禁になった(最初はバス)。むかーしは特別列車に塗装してたこともあったらしい。ブシロードが山手線によく車外ラッピング広告出してるイメージあるが、車外ラッピング広告って他の広告に比べたら格安なんだそうな。ラッピング自体の費用も、やるとこが増えたので安くなってったそうな。あのラッピング、3M社が大手だとか。2021/02/14
Yたろー
12
アニメーションと鉄道のラッピング列車やコラボなどの関係について書かれている。今年も「鬼滅の刃」とJR九州の蒸気機関車のコラボが話題になったが、今までにも沢山のコラボやそれに伴うラッピング列車の運行がなされていたということは驚いた。大洗など、地域にそこを舞台としたアニメが浸み込んでいるところもあり、そのような活動がさらに行われればいいなと思った。2021/04/02
ココアにんにく
6
鉄道とアニメのコラボはよく見ます。先日も阪神電車でハルヒのコラボを見かけたばかり。紫色の新幹線500系は最初は衝撃的でした。エヴァの事は稲垣早希さんぐらいしか知りませんが見かけるたびに目を引いていた。今のキティちゃんも目を引く。よく見かける電車やバスのラッピングの技術向上と屋外告物条例の話は興味大。杓子定規のお役所に山手線「明治チョコ」が頓智で返した話が面白い。「鉄道むすめ」というプラットフォームビジネスは初耳。調べると近辺の中小私鉄も参加していた。2022/08/22
ああああ
3
2000年代初頭まで、西武鉄道は不動産会社のコクド(旧国土開発)を親会社とし、リゾート開発や沿線外での不動産開発などを積極的に行う企業だった。だが、2004年に発覚した総会屋への利益供与事件をはじめとする複数の事件をきっかけに、大規模なグループ再編が行われる。1062024/01/10