内容説明
主著の発表から50年が経過し、マクルーハンは忘れ去られようとしている。忘却の淵からマクルーハンを救うために、アフォリズムの下層にある不変の理論を解明する。解明の鍵は、「エクステンション」。「拡張」?「延長」?「外化」?マクルーハンの理論とともに、そこに連なる技術思想の3つの系譜が、今、明らかになる。
目次
はしがき
序 章 その生涯とメディア論
第I部 挑戦と挫折
第1章 「メッセージはメッセージ」への挑戦
第2章 「メディアは身体のエクステンション」の構想
第II部 メディア研究の到達点
第3章 「探索の原理」への結実
第4章 「探索の原理」の意義
第III部 エクステンションとマクルーハンのメディア論
第5章 エクステンションの系譜学
第6章 マクルーハンをめぐる論争
終 章 メディアとしてのマクルーハン
あとがき
文献
人名索引