内容説明
明治36年(1903)、ライト兄弟による人類最初の動力飛行機が大空を舞った。その10年後、ある日本の絵師が1枚の鳥瞰図を発表した。のちに「大正の広重」と呼ばれることになる 吉田初三郎である。初三郎の登場をきっかけに、やがて日本に空前の鳥瞰図ブームが訪れる。遊覧旅行の世界的な流行の波にも乗り、列島を空から見下ろす鳥瞰図は人々の心を広大なパノラマへと解き放った。空前の鳥瞰図ブームはなぜ起きたのか。20世紀日本の風景や社会を色濃く反映しながら発展していった、鳥瞰図というメディアの魅力を読み解きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
85
鳥瞰図とはー高いところから見下ろしたように描いた風景図または地図。鳥目絵(広辞苑より)第一章は稀代の鳥瞰図絵師・吉田初三郎の人、仕事のことが描かれている。彼の仕事ぶりは別冊・太陽『吉田初三郎の世界』で知っていた。この本それに、他の鳥瞰図絵師のことも解説されている。日本上空から遠く外国までが一望できるような独特のスタイルを持つ吉田初三郎の絵はユニークですごいと思った。本書では絵が載っているものの詳細がほとんどわからないのが残念だ。図書館本2018/07/20
マカロニ マカロン
10
個人の感想です:B。1903年ライト兄弟が人類初飛行をした後、世界で飛行熱が高まり、それと共に鳥瞰図が作られるようになった。日本では吉田初三郎が第一人者で1913年に「京阪電車御案内」という鳥瞰図の原型を作成。皇太子(後の昭和天皇)が気に入ったという。日本の飛行機の開発発展と共に鳥瞰図も発達した。極端なデフォルメと思い切った省略で見やすい、目を引く鳥瞰図が作られていった。見えるはずのない中国や南方まで描いてしまうという想像力豊かな絵図は当時の国民の飛行熱と相まって広く受け入れられたのだろう。2019/01/15
すのさん
6
日本の鳥瞰図のパイオニア、吉田初三郎の作品が流石ですごい!構図も上手くて引き込まれるようだし、デフォルメも不自然でなくて逆に魅力的。都市を鳥の目線で見ているようで、生き生きとして見えるから鳥瞰図ってすごい!面白い!2018/10/15
とりもり
6
月刊島民で紹介されていた本。吉田初三郎なんて知らなかったけど、第一章で紹介されている作品の数々は非常に魅力的で、非常に惹き込まれた。特に「鉄道旅行案内」めっちゃ欲しい! 西洋の遠近法とは異なる大小、濃淡、デザインで遠近感を描写する浮世絵的な手法と、飛行機時代の航空写真的なものが融合した独特な鳥瞰図は一時代を形成したけど、その完成度故にその後が続かなかったのが残念。でも、第三章で紹介されている石原正、青山大介の精密な鳥瞰図のように、形を変えて現代にも鳥瞰図が息づいているのが良かった。オススメ。★★★★★2018/01/25
相馬
4
鳥瞰図の歴史、概要を特に吉田初三郎を中心に概説したもの。デフォルメの仕方が面白い。2018/08/15
-
- 電子書籍
- この破滅が光となるように【タテヨミ】第…
-
- 電子書籍
- 【分冊版】「家の汚点」と呼ばれ、勘当さ…
-
- 電子書籍
- 週刊ゴルフダイジェスト 2018/7/…
-
- 電子書籍
- 嘘と秘密と白い薔薇【ハーレクイン文庫版…
-
- 電子書籍
- オリジナル・シン -原罪- 2巻 花と…




