内容説明
第一次大戦前夜、天賦の“感覚”を持つジェルジュは、オーストリアの諜報活動を指揮する“顧問官”に拾われ、その配下となる。混迷の欧州で繰りひろげられる、“選ばれし者たち”の闘いの結末は!?堕天使たちのサイキック・ウォーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豊中 平八郎
3
ありえない世界を現実感を伴い読ませる筆力。書き様なんですな。2010/08/12
Junichi Watanabe
2
#読了。第一次世界大戦前のオーストリア帝国、顧問官と呼ばれる帝国の諜報活動を束ねる指揮官に拾われた主人公ジェルジュ。特異な能力を持ち同じような能力を持つ敵や殺し屋と戦いを繰り広げていく。話しは面白いのだが、横文字の名前はやはり覚えにくく混乱する。大戦前後の中東欧史がある程度わかっていればより良く理解できる。機会があったら再読したい一冊。2025/03/14
tatakuma
2
最初の方は、話が分からな過ぎて、面白くないなーと思いながら読んでたけど、気が付くとのめり込んでいました。登場人物が多くて、しかも名字で読んだり名前で読んだりするので、ちょっと出てこないと誰が誰だか分からなくなってしまいました。2016/03/22
しゃんぷーしょく
1
説明がほとんどなくて、世界観やキャラクターを読み取りにくく物語にあまり入り込めなかった。文章から推察し物語の構図を構築していくのが面白いという人もいるのかもしれないけれど、ただ単に説明下手のように思う。「感覚」という超能力も、日常用語かと思った。キャラクターも多すぎてみんな同じに思える2018/10/22
quodat
1
無駄がなく非常に重厚な筆致で何が書かれるかと思ったら超能力バトルが始まったことにまず驚き。しかし『感覚』の表現力の素晴しさで決して軽くならず、少しづつ繋がっていくストーリーと併せて非常にスリリング。無理矢理ジャンルつけするならファンタジーノワールとでもなりそうな独特の作風に魅せられた。2010/08/29