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内容説明
意識不明の重体。全治3カ月の怪我。ニュースや小説・ドラマによく登場する表現だが、「意識不明」も「全治」も実は医者はほとんど使わない。逆に「清潔・不潔」を医学用語として使うと白衣は「不潔」なもの、「がん」と「癌」も意味が違う。このような言葉をめぐる行き違いは、ときに医者との関係がギクシャクする原因になる。本書ではこれら「誤解の素」になる言葉をやさしく解説。医者の話がよく分かるようになり、ドラマ・小説はより面白くなり、人体の仕組みや病気のなりたちについても理解が深まる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
67
よく医療ドラマなどで使われる用語と、実際にお医者さんが使う用語の違いに驚きました。著者は医師で医学博士の山本健人先生。外科、消化器病、消化器外科、感染症、がん治療認定など専門。「意識不明」「全治」「免疫力」は実は医者はほとんど使わず、「清潔・不潔」を医学用語として使うと意味が変わってくるといった行き違いがときに医者との関係がギクシャクする原因に。これら「誤解の素」になる言葉をやさしく解説した一冊。医者の話がよく分かるようになり、ドラマ・小説への理解や人体の仕組みや病気のなりたちについても理解が深まります。2023/04/02
けんとまん1007
59
いかに、言葉の意味を知らないまま使っているのかを痛感。ここでは、医療がテーマになっているが、ここから言えることは、医療に限らないだろうということ。さらに思考を広げると、それは日常に溢れかえっている言葉や、次々に消費されるだけの流行り言葉にも当てはまる。つまり、お互いの認識が、どんどんずれているままである可能性が高いということでもある。自分自身としては、できるだけ、使い古されていると思う言葉を選ぶようにしている。結果として、それが一番、伝わるように感じている。2023/01/10
ま
40
「治った」という言葉ひとつとっても、具体的に定義することは困難。だから医師は責任ある立場故にそれが言えない。直近に現代詩の本を読んだが、詩人と変わらないくらい言葉を大切にしていることがよくわかる。全然機序が違うのに昔の知識の名残で同じ病名、ってのももはや定番か。2023/03/28
ホークス
33
2021年刊。医師が語る医学知識のホントとウソ。これから一喜一憂するだろうと読んでみた。著者の峻別は厳しくて論理的だけど、眠くなる学術情報は少なくて読みやすい。「意識不明」は意味不明。重体、重傷、軽傷、さらに重症軽症の違い。危篤、ショック、容体などの用語の曖昧さ。表題の「がん」はあらゆる悪性腫瘍の総称で「癌」は上皮性タイプらしいが、手短かに説明するのは難しい。医療ドラマの名物シーン「総回診」について、あんなに広がって歩かない、組織のトップは先頭を歩かない等、根拠付きで説明していて、いい人だなあと思った。2024/09/09
katherine
26
定期的に受診する立場として学ぶことの多かった一冊。医療現場で使う用語の意味合いが、一般的な解釈と異なること多々?面白いと思っただけでなく、医師との信頼関係を築く上で自分自身も知る努力が必要だと実感。他の著書も是非読んでみたい。2023/04/27




