夢に迷って、タクシーを呼んだ

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

夢に迷って、タクシーを呼んだ

  • 著者名:燃え殻
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 扶桑社(2021/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594087739

ファイル: /

内容説明

燃え殻の話題作『すべて忘れてしまうから』の完結編が待望の書籍化!

童話鉛の兵隊は、焼かれた後に心臓だけが残りますよね。燃え殻さんの言葉みたいだな。
―――斉藤和義

繰り返される緊急事態宣言、武士が見える女、趣味がフットサルの男、グレーな宿泊施設、退職代行サービス、青春の使い方、破られた学級新聞、タマゴサンドと牛乳、磯丸水産の夜、首都高速を走る車の音、渋谷円山町のワンルームマンション、叩かなくてもホコリの出る人生――すべて忘れてしまうから。

自身の日々の体験を基に、いつか忘れてしまう、でも心のどこかに留めておきたい記憶の断片を、抒情的に、時にユーモラスに綴った、燃え殻による断片的回顧録・完結編。読み終わったときに、忘れていた自分の大事な記憶を思い出したり、鬱屈とした気持ちが少し楽になったり……コロナ禍の今、先の見えない毎日を過ごす私たちにそっと寄り添ってくれる一冊になっています。物語を彩る装画・挿画は『おしゃれ手帖』『ギャラクシー銀座』『クリームソーダシティ』などで知られる漫画家・長尾謙一郎氏が手掛けます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

85
燃え殻さんのエッセイ。もちろん笑える所も沢山あるのだが、何となく寂しい感じがする箇所も。著者は自身の事を『大人になりきれない』と自虐的に描いているが、そもそも大人らしい大人って何だろうと考えさせられる。自分の駄目な所も隠さず描いている感じがして好感度が上がる。なんだかんだ言っても粘り強く、優しい人なんだなぁと思いながら読み終えた。2021/04/01

aquamarine

78
連載「すべてを忘れてしまうから」の後半部分だそうだ。前作(前半)を読んだ時も同じ経験をしたわけでもないのにわかる!と思ったが、今回も自分の思い出をそっとなぞられている気がした。同じ時代に同じ場所で同じような経験をしても、時はそれをそれぞれの物語に改竄する。後に懐かしがって記憶をすり合わせたって同じになるわけがない。人はそうやって自分の均衡を作って生きている。記憶の改竄…それもすべてを忘れる一つの経緯なのだろう。燃え殻さんの言葉は思い出した過去の美しさも痛みも優しくくるんでくれた。2021/04/30

水色系

61
やっぱり燃え殻さんの作品が好きだ。どういう気分のときも読めるというのか。ネガティブでも別にいい、陰キャでもよし、と押し付けがましくなく言ってくれてるような気がして。「まったくの他人より、ちょっと知っている人のほうが気まずい」(P42)のタイトル見ただけで、わ、わかりすぎる…となった。悲しきかな。2022/02/26

漆虎太郎

56
ビジネスの成果や生活の向上とは全く関係のない、なんでそんなことになったんだろうっていう出来事だらけだった若い頃の思い出たち。この本を読まなければ忘れたままだっただろうと思うと、すごく得した気分になれたし、くだらないけれど自分の心のカタチと容量がそんなことの積み重ねで出来上がっていることを許してやりたいと。肝のちっちゃい自分が大嫌いで、そこから随分もがいてきたけど、たくさん読んだ成功を説くビジネス書よりも真実はこっちにあるんだよなぁ。2021/08/08

Gemi

55
続けて燃え殻さんの本を読了。これには未読の前作「すべて忘れてしまうから」があると。でもこれ単体でも十分面白かった。年代が近いからか妙に心地よくハマる。「夢を五分で挫折したことがある」とか「まったくの他人より、ちょっと知ってる人の方が気まずい」、「不潔とケチはもてない」等々が丁度良くしっくりくるものばかり。文章も気取ってなくてとても親しみやすい…これは燃え殻さんの作戦?なんて裏読みしてみたり。まぁとにかく今の時代を面白おかしくかつちょっと切なく表現されてるなと。長尾さんの絵の雰囲気と相性良すぎ。他のも読む。2022/11/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17721553
  • ご注意事項

最近チェックした商品