内容説明
帰る場所のない女と男と……。喪失と再生の物語――恋人から別れを告げられ、落ち込む廉司に、追い打ちをかけるように、会社から突然、リストラの宣告。同僚との送別会で泥酔した廉司だが、なぜか目が覚めた時、隣に寝ていた見知らぬ女=風俗嬢レモンと、一緒に旅することになった。希望を失い、自暴自棄になった男と女が、人生を取り戻していく道程を描く、感動の長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あお
6
”北海道”が目につくなぁと思っていたら、やはりこの著者の出身だった。風花の意味を考えていると、意外と深い話かも。2013/10/05
Shinryo4
5
性描写が生々しすぎて、余り好きではなかった。もうすぐ中学生になる息子を持つ母としては、男の子の頭の中はこんな感じなの⁉️とショックを受けた。 全体のストーリーとしてはまあまあ面白かったが、北海道の地名がピンと来ず、どこかのページに北海道の地図があれば、もっと楽しく読めたかもと思った。2018/10/19
sataz
4
会社を首になった廉司、風俗嬢レモンと北海道を旅することになった。航空サスペンスの作家としか認識していなかったけれど、不思議な旅を押さえた雰囲気で見せてくれる。それぞれの事情が適度に絡み、それなりに読ませてくれる。レモンが何故北海道を目指したかとか、ペーパードライバーなのにレンタカー運転手を買って出た廉司の自棄に近い感覚など。2012/12/23
カノープス
3
キーワードは【スタンド・バイ・ミー】。あの映画で少年たちの「死体探しの旅」を通じた友情と成長、喪失の記憶が描かれたように、本作も二人の大人が「逃避と再生の旅」を通じて人生の喪失と再発見をするロードノベルである。北海道の広大な道は、物理的な移動が内面的な成長を促す装置として機能する。廉司とレモンは社会の周縁者として出会い、旅を通じて互いを認め合う。「誰かに寄り添ってほしいと強く願いながら、煩わしい人間関係は避けたい」という、現代に広く共通する二律背反。この矛盾への「解答」ではなく、「受容」を本作は提示する。2025/12/13
Hideo
3
北海道出身の著者による北海道ロードムービー。会社をクビになったその晩に痛飲して訪れたピンサロ嬢と翌日から北海道ってどんだけ行動力凄いんだ...。カーナビもスマホも無い時代の話。性描写がもうちょっと控えめだと、イイ話しなんだけどなぁ...2020/07/30




