職人たちの春

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職人たちの春

  • 著者名:安野光雅【著・装丁】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 講談社(2021/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062109345

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内容説明

津和野に集まった職人たちの技と心。受け継がれてゆく伝統の美しさ。2001年春、津和野の町に和風建築の美術館が完成するまでを、職人たちの言葉を通して描く、書き下ろし長篇エッセイ。
◎「サクラが咲いていた。あの日は卒業式のようなもの……職人たちの春であった。」
◎「この本は、美術館の中身とは別に、和風建築のことや、ここに関わった職人たちとわたしの「生活と意見」を書き残しておきたいと考えて書いた。この建築物のあちこちに残っているところの「職人の仕事」の跡を見ていただきたいと思う。」<本文より>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tama

11
図書館本著者検索で 死ぬまでに行きたい場所が二か所ありその一つ安野美術館建設に携わった「職人」のこと、「話」を安野氏がまとめたもので、安野氏にとって興味の壺満載の体験だったのでしょう。話を聞いては刺激を受けたり感動したり。こうでないと不思議な絵は描けません!出てくる職人さんにもヤンキー的発想の人は一人もいない!地道な裏方。「職人としてのプライドを考え過ぎるとせっかくの仕事がつまらなくなる。新しい時代のセンスも受け入れて柔軟性を持たなければ、新しい職人になれない。」2019/07/24

茶坊主

4
友達が読んでいたので。 津和野の「安野光雅美術館」の建設に関わった職人さんたちの話を安野氏本人が聞き、まとめたもの。 建築のことは、さっぱりだけど、それでも面白かった。 それぞれの職人さんの矜持と苦労が生き生きとまとめられてる。 仮設計画図、型枠等々、出来上がってからじゃ決して脚光を浴びないものにも注目してるのがいい。 隣県だけに、職人さんたちの方言にはなじみがあるし、これまでに関わった建物も知ってるものもあるし、読んでから行くと、美術館を何倍も楽しめるかも。2019/08/19

ぶんこ

3
津和野に、ご自分の美術館が出来るまでを、身近で最初から最後まで見つめた安野さんが、携わった人々の技や心、和風建築の美しさに心動かされて、1冊の本となりました。素晴らしい技と、真摯な人柄にほれ込で、左官屋さんのそばを離れなくなった屋根職人。それぞれの職人さんたちが、自らの力を出し切って造りだされた美術館。一人一人の誇りが、ひしひしと伝わってきました。展示物よりは、美術館のたたずまい、柱、欄間、瓦、なまこ壁、そして携わった人々や、津和野の子供たちの手形がついた瓦を思って、美しい屋根も遠目でみてみたいものです。

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