内容説明
親と子どもが読んで心を通わせて下さい! 秋田の山と川を舞台に少年時代の活躍を描く漫画&エッセイ。心暖まる感動的なエピソードがいっぱい――釣りキチ三平が育った秋田の山と川を舞台に、夢多き少年時代の活躍を、生き生きと描く。ワンパク友達と一緒に愉快な川釣り、ユニーク先生が教えてくれた生命の尊さ、クジャクチョウを追っての失敗など、痛快かつ感動的なエピソードがいっぱい。子どもと親がともに読んで、心を通わせられる漫画&エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
27
著者のふるさとは、秋田の山々に囲まれた小さな村。大雪の時は、道なき道を何時間もかけて学校に行く厳しい生活だけれど、その中に常に愉しみを見つける。かまくらやそりで遊び、土間では土を恋いながらコマを回し、凍った雪原を歩く様子は宮沢賢治の『雪渡り』のよう。昆虫採集やアケビ採りに時を忘れて夢中になり、カジカ捕りのカンテラの灯が夏の夜の川面に揺れる。そこは、都会のような便利さはなくとも、決して「何もない」場所ではなく、豊穣な自然がある。そして、都会であろうと、田舎であろうと、一度きりの少年時代がたまらなく眩い。2020/07/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
20
マンガ釣りキチ三平読みました。マンガの舞台になった秋田県平鹿郡増田町狙半内字中村は、作者の矢口髙雄さんの生まれ故郷。小中学校時代のエピソードが書かれています。隣町まで20キロの無医村には、不住なこともありますが、みな工夫して生きてきました。不便を克服していく過程で得られる幸福ですね。2020/01/12
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
18
秋田の自然豊かな環境を舞台に、少年時代の冒険と成長を描いた漫画とエッセイの融合作品である。著者自身の経験をもとに、川釣りや昆虫採集といった少年らしい活動を通じて、自然との触れ合いや友情、生命の尊さを学んでいく様子が生き生きと描かれている。 本書を読んで私が強く感じたのは、自然との共生の大切さである。現代社会では失われつつある、自然と直接触れ合う経験の重要性を再認識させられた。主人公が川で魚を追いかけ、山でクジャクチョウを探す姿は、都会育ちの読者にとっては新鮮で羨ましくもある。 2024/06/26
suiu
2
釣りキチ三平は大好きなアニメでした。当時自分が幼すぎてマンガが原作のアニメとは知らず、アニメだけ楽しんでた。 大人になってから、電車で偶然隣り合った書店の店主からこの本の事を教えてもらって、すぐに読んだ。 親や、大人や、年上の者たちが、若い人たちを教え、導くのは当然のこと。 三平のマンガの原作を読む機会には未だ恵まれていないが、アニメに浸ったあの頃に戻って読んでみたい。 ご冥福をお祈りします。2020/11/26
okatake
2
著者のマンガの原風景が見えてくる。秋田の山奥での生活は、現在では想像しがたい。特に、生死に関わるものは。富雄くんの死の壮絶さには。 2014/08/28
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