ビジネス・リサーチ

個数:1
紙書籍版価格
¥2,640
  • 電子書籍
  • Reader

ビジネス・リサーチ

  • 著者名:佐藤郁哉【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 東洋経済新報社(2021/04発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492503287

ファイル: /

内容説明

「本書は、社会調査の方法論に関する入門的な解説書です。『方法論』という言葉には、いかにも専門書というイメージがあったりして、何となく敬遠したくなるかも知れません。しかし、この本ではむしろ、ふだんの生活でも触れることが多いビジネス関連の情報との『つき合い方』に重点を置いています。……
 ……ビジネス関連の情報についてその質を見きわめながら読み解いていくためには、調査データの『作られ方』について最低限の知識を身につけておくことがどうしても必要になります。また、料理や運転の仕方あるいはPCの操作法などと全く同じように、調査法(「作り方」)について知るためには、解説書やマニュアルを何冊も読むよりは実際に調査をおこなってみることが何よりの近道です。
 本書では、以上のような点を踏まえた上で、読者が何らかのテーマを設定して調査を実施してみることを想定して、その際の基本的な考え方や具体的な方法について解説していきます。
 特に重視したのは、調査の企画や設計をめぐる一連の作業です。その中には、たとえば、特定の研究テーマに関連するリサーチ・クエスチョン(問い)を立て、それに対応する仮説(仮の答え)を設定していく作業が含まれます。また、最終的な調査報告書や論文の構成を念頭におきながら分析図式を組み立てていく際の手順や、調査対象となる事例を選
び出した上で、具体的なデータの収集方法の詳細について決めていくことも非常に重要です。」
--「はじめに」より。

目次

はしがき
第1章 リサーチ・リテラシーを目指して--健全な懐疑心を身につけていくために
第2章 問いを育てる--面白くなければリサーチじゃない
補論 『イノベーションのジレンマ』
第3章 仮説をきたえる--「仮の答え」をめぐる5つの病いとその治療法
補論 セブン-イレブン型仮説(実践仮説)対 研究論文型仮説(実証仮説)
第4章 論文のストーリーラインを踏まえて調査を企画し実行する
--ワイングラス(IMRAD)の効用
第5章 文献レビュー--先行研究でリサーチの基盤を確実にしていく
第6章 WhatとWhyをきわめる--美しくなければ「モデル」とは言えない
第7章 リサーチ・デザイン--調査企画における計画と創発
第8章 サンプリング--事例選択における戦略的創発を目指して
補論 ビジネス・ケーススタディにおける因果推論をめぐる問題
第9章 測定--「数字で語る」ことの意味と意義
参考・引用文献
さらに学びたい人のためのブックガイド
用語一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そ吉

3
参与観察の人気本「暴走族のエスノグラフィー」の佐藤郁哉教授の学部生向けテキスト本。 ビジネス・リサーチとの副題があるが、内容はほぼほぼ社会学調査手法についてだ。 全体で333ページあるが、結構同じことの繰り返し場面が多く、半分位のページでいいんじゃないかと思う。 記載内容は基本的な事が多く、研究倫理の様な箇所も多かった。 ★★☆☆☆2022/07/21

jackbdc

2
社会調査の方法論。学生向けというが実社会で役立つ要素も随所にあった。社会に溢れるゴミデータやクソ仮説に振り回されないように、知らずのうちに加担しない様に自戒せねばという思いを強くした。印象に残った点3つ、1.実践仮説:7-11のPOSレジ導入による現場改革は興味深い。2.リサーチリテラシー:GIGOは初見だが意味は納得。違和感に気付く・指摘・直すという3段階に整理できる。第2段階まではビジネスリテラシーの範疇か。3.仮説立案:スジの良い仮説を立てるためには実証可能性と資源制約に留意する必要がある。2021/06/26

Kanetaka M. Maki

1
研究手法を学ぶ本として秀逸。2021/07/06

かとたか

0
経営学の入門書とあるが、社会学者として有名な佐藤郁哉が書いている。ビジネスリサーチというよりも、社会調査の入門書。この手の本の中で、今の所最もわかりやすく、内容もしっかりしてた。社会調査入門者にはおすすめ中のおすすめ。2023/11/17

あたおろち

0
修了研究(修士論文)向けの教科書。全体的な考え方や進め方が網羅されている。M2春までに読むのが良い2022/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17527361
  • ご注意事項