内容説明
精進料理ってどんなもの? お寺の料理番もつとめる著者が「なぜお寺の朝食はお粥なのか?」「中世の○○はおもてなし料理だった」などなど、気になるエピソードとともに精進料理の基本や歴史を食材ごとに楽しく説く。日本人の体のみならず精神、文化をかたちづくってきた「食」の深みを味わう精進料理の入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
13
ヴィーガンの方にオススメ。排他的でなくて良い。優しい筋道の料理は体にも優しい気がする。2021/04/13
なかなか
8
「今度生まれるならこんな家」の一つに入る。比叡山延暦寺の塔頭の一つ、赤山禅院の大きな鳥居のそばの家に生まれ(だからこの苗字)、当然にお寺と関わり、ずっとその家で暮らす。長い歴史に基づく、軽い縛りごとのある人生に憧れる。きついのは嫌だけど。米や野菜根菜などの素材から精進料理の調理法まで、その由来や仏教における意味合いを豊富な知識で分かり易く語ってくれる。語り口は優しいけど、著者は関西の大学で教鞭をとりつつ、料理のみならず、京都のしきたり、文化、街に関する本も著している筋金入りの京都人なので、少し怖いですね。2021/06/12
ユウティ
5
どんな内容なのかイメージがつかないまま読んだけれど、これはよかった。ガーっと止まらない類いの引力とは違うけれど、静かに淡々と興味をひき続ける本だった。寝る前にゆっくり読み進めた。お寺や食材、精進料理に絡む色いろな事がらを、史実や古典の物語や和歌などを引用して紹介してくれる。もちろんレシピも載っている。びっくりするほど沢山の工程を必要とする品には、限られた中で素晴らしい精進料理を作り上げたんだなあと思ったり、人間て一体なにやってるんだろうなぁ(笑)なんて気持ちがわいてきたり。2021/05/27
Olga
5
代々、赤山禅院の住職にお仕えしてきた家に生まれ育った著者による、精進料理にまつわるうんちくの数々が興味深い。肉、魚、卵、牛乳のほか、葱などにおいの強い野菜もだめ。禁忌があるからこそ、アイディアが生まれるのだろうな。2021/03/13
ジュリ
3
お坊さんたちが普段食べている食事の内容についての本なのかと思ったら、精進料理の素材や料理の歴史などに就いての話だった。2022/10/06
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