IIV<br> 神神化身 壱 春惜月の回想

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IIV
神神化身 壱 春惜月の回想

  • ISBN:9784048930789

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内容説明

「叶う願いが願いなものか」
--斜線堂有紀が描く「カミ」と青年達の幻想奇譚、開幕。

「カミ」と呼ばれる存在へ「覡(げき)」という神職が舞や音曲を奉納することで地域の平安や願いを承認される世界。覡は各國の「舞奏社(まいかなずのやしろ)」に所属し、舞奏(まいかなず)を行う。社に所属し覡になれるのは、特殊な痣--化身(けしん)と実力の伴った人間のみ。

「いつも同じ悪夢を見る」。名探偵・皋所縁に解決不可能な事件はない。たとえ起きた悲劇の後始末しか出来ないとしても、自分のやっていることには意味がある。なによりも人間の可能性を信じている。その思いが、彼を動かしていた。しかし、皋所縁はとある事件をきっかけに探偵を辞めた。(「線上の十三階段」)他、全6話を収録。奇縁・約束・代償――。これは6人の覡がそれぞれの“宿命”と出会い、対峙するまでの物語。

「神神化身」IIVレーベルより刊行!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さこぽん

18
斜線堂有紀の新作というので知らずに予約したら、こんなんきた~!こういうのが今の若者に人気なのか。 「カミ」に舞や音曲(舞奏)を奉納する<舞い手>の青年たちの物語で、本書は公式アカウントにて連載中の小説の回想の物語だと思われる。 舞奏の戦いに勝利すれば願いが叶うという世界観と、キャラクターに元探偵やら怪盗やらがいて、心惹かれた。本編を読んでいないから不明な点もあったが、意外にたのしめた。(4人目とは?失踪したひとたちは?離れていった友人ふたりがどのようにして戻ったのか?とか) 気が向けば次も読むかも。2021/04/18

虚と紅羽

14
メディアミックス系かぁ、買っちゃったし読むかぁ、とか渋々読んだら見事に沼った人です。爆速で手放そうとしてごめんなさい。 読み終わってwebの方で小説もぼちぼち読んできたけど、今までこの本で出た前日譚無しで黙々と進んできたの?17話しか読んでないけど、ここで出た情報あるのと無いのとじゃ印象が変わる話が一話あったんだが?あれ一周目の話なのでは? 櫛魂衆はカミも絡めた幼馴染達の人間ドラマ風な真相√感があって、闇夜衆は人間を前提とした三人の天才達個々人の物語感がある。 取り敢えず弐を待ちつつ音源買ってきます。2021/04/16

椎名

10
コンテンツ自体は知ってはいたのだが、CDにSSとどれも取っつきづらく、どこから触ってもぴんとこなかったためこの書籍がほぼ初見の触れ合い。キャラ紹介だけでは公式サイトに掲載されているSSもあまり味を感じなかったのだが、こうして各キャラクターが舞い手となった理由が掘り下げられたものを読んでようやくこの作品の面白さがわかった。探偵のキャラ設定はいかにも斜線堂作品的ですね。とりあえず公式のSSを読みに行きたいと思います。2021/05/19

ハルト

9
読了:◎ カミに捧げる舞や音曲。それらを捧げる覡(げき)たち。探偵・怪盗・小説家たちが組む櫛魂衆。幼馴染み三人組が組む闇夜衆。彼ら二組の結成を描く前日譚。著者らしい特殊な設定が生きている。メディアミックス化している作品らしく、音楽の他に本編の小説もあるようなので、完結しまとまったら、一気に読みたいなと思った。2021/06/02

シロツメ

6
この人の文章は好きだしTwitterで連載されている小説は途中まで読んだけど、世界観やキャラにいまいち入り込めないなぁ…と思ってたけど、ALL書き下ろしのこの本を読んでweb掲載分も楽しめるようになった。結成するにあたっての心情やメインキャラの中で一人だけが知ってる事実などが書かれてるので、前日譚的なエピソードながらこれが本筋なのでは?とすら思えた。メディアミックス企画だし、あちこち情報が分散してるのは仕方ないけど、そのうちweb掲載分も書き下ろしSSなどをつけて書籍化してほしいなぁ。2021/06/08

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