内容説明
「眠れないほどおもしろい」古典シリーズ30万部突破!最高級の人生論と、超一流の悪口が交錯する『徒然草』の世界へようこそ!それは「隠遁者の美学」か、あるいは「ひねくれ者の戯言」か――。兼好法師が「つれづれなるまま」言いたい放題!◇ 見栄を張っても、ろくなことがない◇「女難」には、くれぐれも気を付けよ!◇「だって、死んだら灰になるだけだろ?」◇ エリートたちだって一皮むけば、この程度◇「友とするにわろき者」――その条件とは?鎌倉時代、兼好法師が書いたエッセーが『徒然草』。枕草子、方丈記と並び「三大随筆」と呼ばれますが、その中身は「40歳になる前に死んだほうが見苦しくない」「用事がすんだらさっさと帰ってほしい」など、上から目線の皮肉ばかり!毒舌まじりに語られる「処世のコツ」の数々をご紹介します。――板野博行
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わんつーろっく
15
古典といえば、枕草子も平家物語もそしてこの徒然草も、冒頭を暗記させれた記憶しかない身として、眠れなくなるほどどんなに面白いのか、期待して読んだけれど、なんだかなぁ。30歳から約40年にも及ぶ隠遁生活のつれづれなるままは、年代によって言っていることも真逆に変わっていくし、月明かりの下他人のデートを覗き見して楽しんでいるし、老いて見苦しくなるまえに死んだぼうがいいって。現代にも通じる処世術もあるが、エッセンスだけでもういいって感じ。2022/04/12
ドットジェピー
3
凄く良かったです2022/05/14
あっきー
2
兼好法師がものすごく現代人に近い考え方なのが知れて面白かった! ちょっとしたビジネス本みたいでためにもなった!2021/05/27
たけぞ
2
いつの時代も男と女。徒然草ってこんな内容なのね。2021/04/03
白やぎさん
1
何段かに散らばっている、似たようなテーマを一つにまとめてあるので、読みやすいし、理解しやすい。初めのころと後のころでは、兼好法師の考え方が違ってくるのがわかるところがよかった。キラキラネームや話し方のこつとか、今も昔も世情はかわらないなあ、と親しみを感じたので、もう一度徒然草を読んでみようと思う。はじめに示された「兼好法師は空前絶後の存在」という小林秀雄の評価には、100%同意はできない。美学とかシニカルな表現とかは兼好らしいけど、古人の言い回しをかなり引用しているので、オリジナリティーをわずかに減点です2022/10/31