内容説明
漢方は本当に効くの？ といった疑問に答える、従来の漢方解説書とは一線を画す、新鮮な内容。「なぜ効くのか」が分かる注目の一冊。漢方を知らない人にも役立つ、著者の豊富な臨床経験を踏まえたエピソードが満載。漢方とは、レジリエンス（回復力）とはなにか、分かりやすく解説。漢方の劇的な臨床効果の本質が、心と体のレジリエンスをみちびくことだと実感することができます。難病を抱えて選手生活を送った、元卓球女子日本代表・若宮三沙子さんのエピソードも心を震わせるものがあります。各章の間に記された漢方コラムも漢方の本質を伝える内容です。医療現場で、医師、患者、家族が改めて大切にすべきことが記されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千穂
27
レジリエンス（回復力）という言葉も初めて知りました。薬はたくさんの人たちの願いや思いがこもったプレゼント。感謝しながら飲むことが回復力を助けているのかも知れませんまね。2023/01/14
MILKy
12
発売前から密かに待望だった本。地元書店では結構な平置き！著者は阪大の免疫系の漢方のDr.で地元だからなのか。阪大のDr.と言えども庶民向けに比較的平易に書かれた本。そして、こんな寄り添ってくれる漢方に詳しいDr.に私も診てもらいたし😂内容はいくつかの症例を元に挙げられている。結構スポーツ選手の話や、実際に第一線だったスポーツ選手が持病を抱え、それを診ておられたり。やっぱり漢方の、その人その人を診る、部位だけでなく全身で診る、こういったスタイルは世に拡げてほしいなと思いました。2021/08/30
syuu0822
7
昨年ニキビ治療でお世話になったこともあって、漢方のことを知りたくなり読んでみました。どちらかというと漢方を通したレジリエンス（精神的なサポートによる本人の治癒力向上？）が本書の主題です。確かに科学的に立証されていない分野かもしれませんが、不思議と説得力は在るような気はします。漢方の方の説明もちゃんとされているので、そっち方面の勉強をしたい方にもおすすめの一冊です。2022/10/01
Go Extreme
4
効く理由が分かりはじめた漢方：即効性 驚きの効果 なぜ効いたのかを検証 ＱＯＬ 人参湯 生体は一つのシステム現代薬と漢方薬の違い 気とは レジリエンスを利用 心と体のレジリエンスのしくみ：心と体のつながり 人体のとらえ方 レジリエンスを誘導する条件・マインドセットとチャレンジ反応の利用 誘導する条件・いたわり合い 誘導に関わるオキシトシン レジリエンスを利用した漢方治療 レジリエンスを踏まえ、生活を豊かにする： 前提条件ー信頼関係 ・お互いを許す寛容さ・多様性 漢方がみちびく心と体のレジリエンス 2021/04/02
ジュリ
2
心と体はつながっている。だから、体の状態がよくなることで心の状態がよくなることもあるし、心の状態がよくなることで体の状態がよくなることもある。漢方薬を服用することで体がよくなり、心の変化が現れた人たちのことが、この本では紹介されている。自分にあったものなら変化を期待できる。漢方ってすごい。2022/10/28
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