内容説明
「かすり傷」の痛みを知れ! 編集者はいつだって満身創痍!
出版業界のリアルを描き、本好きを震わせたあの漫画が待望の復刊!!
弱小出版社「漂流社」の編集者である主人公は、断裁工場で壊されていく本を見て涙する。
「売れる本より残る本をつくります! 」己が作るべき本の姿を見極めた主人公は、渾身の企画に着手するが、「著者失踪」という絶体絶命のピンチに見舞われ……
こんなあるあるはなしでお願いします!――漂流社血風録をとくとご覧じろ!
〈目次〉
第16話 転職
第17話 断裁
第18話 造本
第19話 新企画
第20話 打ち合わせ
第21話 刊行ノルマ
第22話 取材
第23話 紙はよく燃える
第24話 打ち合わせ その2
第25話 ラフ
第26話 デザイン
第27話 デザイン その2
第28話 逃走
第29話 代筆
第30話 重版出来
おまけ 異世界
おまけ 異世界 その2
あとがき【描き下ろし】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつ子🐈⬛
11
可笑しいのに時々泣きそうになってしまう。本の断裁のシーンは胸を穿たれました。業界に関わる人は必読のコミックではないでしょうか。 「編集者が信じなかったら 誰が著者を信じるんですか」「編集者がいいと信じた本は 読者が待ってるはずなんです」 …尊い。私も、少しでも食らいついていこうと思う。腐ってる暇なんかないや。2021/12/28
スプリント
8
シュールな絵柄と世界観ですが扱っているテーマはシリアスで真剣。 一風変わったキャラ達の主張に引きこまれた。2022/03/12
siomin
1
出版社を舞台にした漫画。出版の苦境と,それでも本を出したい編集者の葛藤が描かれています。本を生み出す側としたら,断裁は辛い。出版に関わる人ならば,登場人物の気持ちはよくわかるのでは。「弱小出版社にありがちなケチなうえに傲慢」というのは,非常にわかります(汗)。2023/03/25