ちくま新書<br> 大相撲40年史 ――私のテレビ桟敷

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ちくま新書
大相撲40年史 ――私のテレビ桟敷

  • 著者名:小谷野敦【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2021/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480073792

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内容説明

北の湖・輪島ら四横綱時代から千代の富士時代、貴乃花・曙・武蔵丸の時代、さらに八百長疑惑騒動を経て、朝青龍や白鵬らモンゴル出身力士たちが角界を席巻する現在まで――四十年間の相撲界を著者自身の個人的体験を織り込んだクロニクル形式で振り返る。テレビに映し出された土俵のみならず、八百長事件など土俵外の騒動までを、著者一流の大相撲と世相への知見を盛り込んで解説。折々の幕内力士番付や部屋系統図・年寄名跡一覧などの付録も充実した、相撲ファン必携の一冊。

目次

序言
第一章 四横綱時代から千代の富士時代へ
一九八〇年──千代の富士の台頭
一九八一年──千代の富士、琴風、隆の里の三すくみ
一九八二年──隆の里全勝優勝
一九八三年──隆の里横綱昇進
一九八四年──「さよなら蔵前」のどんでん返し
一九八五年──北の湖引退
一九八六年──北尾の横綱昇進
一九八七年──横綱双羽黒の「失踪」
一九八八年──千代の富士五十三連勝
一九八九年──横綱大乃国の負け越し
一九九〇年──旭富士横綱昇進
一九九一年──千代の富士引退
第二章 貴乃花・曙時代、そして武蔵丸
一九九二年──小錦・疑惑の舌禍
一九九三年──貴花田・宮沢りえ婚約破棄
一九九四年──貴ノ花横綱昇進
一九九五年──貴乃花と若乃花の優勝決定戦
一九九六年──『週刊ポスト』の八百長告発
一九九七年──小錦の引退
一九九八年──波乱の理事選
一九九九年──武蔵丸横綱昇進
二〇〇〇年──八百長疑惑
二〇〇一年──曙の引退
二〇〇二年──朝青龍の初優勝
二〇〇三年──「ヒール」朝青龍の横綱昇進
第三章 暴れん坊・朝青龍とモンゴル力士たち
二〇〇四年──朝青龍の一人横綱
二〇〇五年──全場所で朝青龍優勝
二〇〇六年──白鵬初優勝
二〇〇七年──時津風部屋暴行死事件
二〇〇八年──ロシヤ人力士大麻所持事件
二〇〇九年──全場所でモンゴル出身力士が優勝
第四章 土俵の独裁者・白鵬
二〇一〇年──野球賭博で琴光喜解雇
二〇一一年──八百長事件と「技量審査場所」
二〇一二年──旭天鵬の優勝
二〇一三年──相撲部屋の相次ぐ閉鎖
二〇一四年──鶴竜の横綱昇進
二〇一五年──北の湖理事長急逝
二〇一六年──琴奨菊十年ぶりの日本人力士優勝
二〇一七年──稀勢の里フィーバー
二〇一八年──貴乃花親方退職
二〇一九年──トランプ大統領の相撲観戦
二〇二〇年──コロナ騒動の場所
二〇二一年──戦国時代へ
あとがき
年寄名跡
大相撲部屋系統
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

72
私もBSで13時からの放送を楽しみにしている相撲好きですが、著者は筋金入りです。素晴らしい1冊だと思いました。新書で発行されているのがもったいないくらい情報だと思います。2022/07/10

kokada_jnet

71
40年間の相撲マニア体験を描いた、究極の「私的相撲史」。指摘している方がいるように、間違いはそれなりにあるでしょうが。親方株の問題や、理事選挙、八百長問題、廃業した人などにふれているのも、他の相撲史の本ではありえないこと。プロ野球が嫌いで世間話のネタのためもあり相撲趣味を始めた、最年長力士を間違えて報じた新聞社にクレームの電話を入れた、「著者が好意をもったある方」とは相撲ファン・歌舞伎ファンどうしということで気があった、というのが猫猫節。東日本震災の時、東京から逃げようとしたというお話は、初めて読む気が。2022/06/11

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

67
私はスポーツ全般に疎いので、この手の本はあまり読まないのだが、著者が小谷野敦なので読んでみた。八百長や近年の暴力事件などのスキャンダルも網羅しているので面白い。小谷野さんの人生も伴走した書き方である。著者による力士の似顔絵が上手で、『大河ドラマ入門』(光文社新書)の、あの下手な似顔絵との違いに驚いた。相撲ファンには楽しい1冊の筈。2021/04/04

きみたけ

63
著者は、大阪大学助教授や東大非常勤講師などを経験、作家で文筆家の小谷野敦氏。1980年からの40年間の角界を著者の大相撲の知見を盛り込んで解説した一冊。毎場所の優勝力士から、横綱・大関昇進、引退後の年寄名跡はもちろん、角界で問題となった八百長疑惑や無気力相撲、暴行事件・お家騒動まで、40年分の出来事を淡々と記載。あわせて時の政治情勢や著者自身の状況!?も載せてます。若貴ブームの頃までよく観てましたが、朝青龍や白鵬が連勝しだした頃から相撲を観る機会が減りましたね。今後も「ガチンコ相撲」であって欲しいです。2022/02/15

Carlos

46
大相撲の過去40年の移ろいの確認ができた。モンゴル勢がいなかったら今頃どんな勢力図だっただろう。ちょこちょこ自分でもわかる間違いあり。2023/06/13

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