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内容説明
古くは、日本社会は強い血族の結束を志向していなかった。「血縁」「血統」などの言葉は江戸時代の新語であり、それ以前には「血」は世代間で受け継ぐものではなく、もっぱら穢れを表す、死の象徴だった。それがなぜ江戸時代に「血」が家族のつながりを表すようになったのか。古代、中世から日本人の「血」へのまなざしの変遷をたどり、近世における宣教師の影響や、近松門左衛門の浄瑠璃における「血」という語の「発明」などに注目。日本人の生命観の変転をみる、新しい思想史の試み。
目次
はじめに
第一章 古代
1 血をめぐる東西
西洋の犠牲儀礼
継承される肉体
骨肉と身体髪膚
陰陽論と気血
胎児生成論
2 不浄観と家社会
律令制度と延喜式
筋目正しき人
双系制と家社会
3 今昔物語集の奇談
不吉な卒塔婆
纐纈城からの脱出
妖怪が残したもの
インドの生き胆伝承
第二章 中世
1 義経記の人間模様
源家の異母兄弟
兄と弟の対立
四天王の末路
2 信心と逆転劇
脚色された景清物
身代わりの阿弥陀像
無縁寺から縁切寺へ
3 仏教思想と血脈
浄土真宗の三代伝持
血の池地獄説
キリシタン版の辞書
4 神道思想の系譜
神道史概観
神皇の正統記
吉田神道の血脈
第三章 近世前期
1 儒者から儒者へ
キリシタン起源説
中江藤樹と血脈貫通
熊沢蕃山と火葬問題
山鹿素行の孝行論
2 西鶴文学の妙味
架空の裁判記録
真の親子の見分け方
無慈悲な生き胆物語
3 近松文学の造語
出世した景清
血筋の血という発明
曽我兄弟の物語
血の雨いまむかし
受け継がれる穢れ
4 元禄期の国際交流
健康志向と養生訓
貝原益軒と西川如見
じゃがたらお春
国性爺合戦
5 仏教諸派と儒家神道
ニセの寺院法度
本願寺派と高田派
林羅山の儒家神道
山崎闇斎の垂加神道
第四章 近世後期
1 血塗られた文学
二人目の近松
奥州安達原
南総里見八犬伝
庚申山の山猫
2 武家の養子問題
伊藤仁斎と荻生徂徠
法令と末期養子
批判された武家株
3 仏教語の読み替え
血脈か法脈か
親子のような師弟
肉縁と血縁
4 国学と復古神道
崎門派の神代解釈
本居宣長の前と後
誤った語源考証
赤染衛門の父親
5 蘭方医と産科医
解体新書への道
人体解剖の名脇役
出産マニュアルの歴史
家庭医学百科
ハンセン病への誤解
第五章 近代
1 成句と造語
国語辞典と英和辞典
大槻文彦の言海
狂言記と幸田露伴
2 西洋医学の最先端
血液循環論
輸血法への道のり
3 政策としての国際結婚
福沢諭吉の士族論
日本人種改良論
加藤弘之の雑婚批判
森 外と黄禍論
4 法律上の親子関係
旧憲法と皇室典範
民法上の血族
おわりに
参考文献・参考史料
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