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内容説明
小学校最後の春休み,父の故郷をひとりで訪れた哲夫は,あるはずのない古い屋敷や,見るはずのない人びとに出会い,不思議な体験をする.冬から春へと移りゆく長岡を舞台に,自分をとりまく大人たちの過去と向き合い,大人への一歩を踏みだす少年の姿をみずみずしく描く.感動の長編タイム・ファンタジー,待望の少年文庫化.
目次
第三章 みどりと一緒に┴訪れた女の子┴信濃川の岸辺で┴岸辺で会った子どもたち┴悠久山公園で(一)┴悠久山公園で(二)┴ホテルのレストランで┴モンブランとアップルパイ┴第四章 魔法の終わりと始まり┴急いで!┴お寿司を食べながら┴大きな古い家の跡で┴魔法はほんとうに終わってしまうのだろうか┴魔法の終わりと始まり┴あとがき┴少年文庫版によせて┴解説 本邦初の本格タイム・ファンタジー 吉田新一┴[上巻もくじ]┴第一章 春休みの旅┴ひとり旅/旅の道づれ/トンネルの向こうの国/雪国┴第二章 父さんの故郷で┴大きな古い家で(一)(二)(三)/ホテルでの順子おばさんとの食事/再び大きな古い家で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
43
あとがきを読んで、初めてガンバの作者と知り一人赤面。何となく、大林宣彦の映画の世界を思い起こさせますが、当初、作者の自伝的方向性だったそうですが、作者の息子さんが亡くなり、少し変えたそうです。鎮魂的作風に変えた?ノスタルジックな雰囲気の思わぬ良作でした。2017/01/08
timeturner
4
人は幸せになるために生きているのではない、ただただ深く感じとるために生きている……。人、町、家、庭の過去と現在をつなぐファンタジー。今すぐにはわからなくても心の中にずっと残りそうな何かがある。2016/04/03
motoroid
3
写実的なタイム・ファンタジー、長岡市に行きたくなった。詩や歌、昔話に加え、電車の揺れや夕暮れ、霧や靄など時間を行き来する小道具が自然で、不思議な物語ですがすんなりと入り込めました。ただ大人が子どもに正直に心情を話すシーンは、読んでて気恥ずかしいかったです。2017/07/29
kotaro
1
★★★★★★★★☆☆2021/09/19
よっちゃん
1
小学生がこんな言葉遣いをするだろうか?とか、これまでの伏線が全部回収できていないような?という疑問が…。私の理解力がないだけかな(笑)上巻は面白かったけれど、下巻の後半はざっと読みになってしまいました。児童文学としてではなくて、大人向けの小説としてがっつり、細かい部分まで読み込んでみたいな〜と思う物語でした。2017/08/02