岩波ジュニア新書<br> クマムシ調査隊,南極を行く!

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岩波ジュニア新書
クマムシ調査隊,南極を行く!

  • 著者名:鈴木忠
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 岩波書店(2021/03発売)
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  • ISBN:9784005008995

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内容説明

ベストセラー『クマムシ?! 小さな怪物』から一三年.沈黙を破る著者二作目の舞台は,なんと南極! 白夜の夏,キャンプのような野外調査.食生活は意外とグルメ? 寄せては返すペンギン,なぜか土下座をする隊員…….時に笑い,時にぶつかり,苦楽をともにする仲間たち.生物学者が見た極地の自然とは? [カラー口絵8頁]

目次

カラー口絵8頁┴プロローグ┴おもな登場生物┴南極と調査地周辺の地図┴第1章 なぜ南極なのか?┴どんな所か/氷の世界で暮らす生物/南極探検の英雄時代/一番乗り競争/英雄時代に始まったクマムシ研究/生物学者マレーの生き方(または,死に方)/日本の南極観測/昭和基地周辺のクマムシ/「南極クマムシ調査隊」┴●コラム 1-1 南極条約/1-2 種の学名/1-3 南極観測隊への入り口┴第2章 砕氷艦「しらせ」の旅┴南極への船出/長い長い船旅が始まる/電子メールが使える/ツジモト隊員が見つからない/「しらせ」の中の生活(1) 船室/「しらせ」の中の生活(2) 日課/「しらせ」の中の生活(3)お風呂/たどりつけなかったらどうなるか/しらせ大學,南極大學,しらせ高校/叫ぶ六〇度/大ゆれの船/吹雪の南氷洋/ついに氷海に入る/白夜の始まり/ラミング/速度〇・〇二ノット/ラミング見物のペンギンたち/艦上のメリークリスマス┴第3章 南極を歩く ラングホブデ ┴上陸準備/大型ヘリコプターに搭乗する/南極の大地/夏宿/私たちのフィールド/ヘリコプター・オペレーション/いよいよ南極の野外へ/フィールド・アシスタント/ラングホブデへ出発/雪鳥沢/私の中のもやもやした気分/Chalet Lang 雪鳥小屋/小さな遠足/定時交信『こちらラングホブデ雪鳥小屋』/大にぎわいの雪鳥小屋(ラングホブデ二日目)/南極顕微鏡/雪鳥沢で仕事/超満員の夕食会/なかなか仕事が進まない……/四つ池谷調査/池の底に見えたもの/ナカイ君,やかんの湯で頭を洗う/雪鳥池調査/『毎時〇〇分に通信せよ』ざくろ池調査/ざくろ池 ガーネット色の砂浜/いちじく池 塩だらけの風景/カワノリから驚くほどの数のクマムシが……/雪鳥小屋の五人/雪鳥小屋のお正月/南極の空気/一月三日(ラングホブデ九日目)/ラングホブデから昭和基地へ┴第4章 南極の風景 スカルブスネス ┴計画停電/スカルブスネスへ出発/きざはし浜/きざはし浜小屋の小屋開け/鳥の巣湾/きざはし浜小屋の朝/海岸で昼寝/なまず池方面の調査/すりばち山,すりばち池,なまず池/気圧の谷と湿った空気/予断を許さぬヘリオペ/南極授業のペンギン見学隊/南極観測の問題点を考える/定時交信の声/インホブデ遠征/そして3名だけが残った/しのびよる暗雲?/親子池での奮闘 一日目/親子池の奮闘 二日目/一月一五日 スカルブスネスきざはし浜/孤独な海の仕事/一月一六日 スカルブスネスきざはし浜/一月一七日 スカルブスネスきざはし浜小屋/雪のきざはし浜/もうすぐ夏が終わる/スカルブスネスから昭和基地へ/昭和基地にて/夢を叶えるプラント┴●コラム 4-1ラミングの回数┴第5章 南極の湖とコケ坊主┴ふたたびスカルブスネスへ/コケ坊主/スカーレンの輝く氷河と明るい池/休みなしの調査,調査/椿池/コケが多すぎる!/ラングホブデ・ぬるめ池の黒い泥/野菊池のコケボ坊主/ペンギン保育園/円山池とあやめ池/きざはし浜の小屋閉め/氷の回廊で踊るベル/海氷チームからの二人の若者/悲しい泥の谷/アベモトさんの定時交信/氷河を眺めながら/緑の光線┴第6章 さらば南極┴南極のバーにて/夏の終わり/南極でペンキ職人となる/別れの日/長い航海ふたたび┴あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

72
お気に入りの方が「ほぼ南極調査隊日誌」と書いてくれていて、クマムシ要素はほぼないとわかっていたはずなのにやっぱり期待して読んでしまった。幼稚園のタンポポ組、みたいに名前だけの話かも、なんて怖々読み始めると掴みはクマムシに触れていてつい期待、しかしやっぱり南極調査隊日誌で…。南極調査隊の話としても、この本は良くも悪くも臨場感溢れるレポートなので、知るために読むというより、体感するために読む、という感覚に近い。総じて、クマムシという訴求力の高い生物をタイトルに使ったのが逆に仇となった感は否めない。2021/05/26

ばんだねいっぺい

29
 砕氷船の多年氷帯のラミングは、ドキドキもの。アザラシの墓場が陸地にある謎。時折、予言する鳥のように出没するはぐれアデリーペンギン。南極料理は、なぜか、美味そうに感じる謎。今夜も開店バー五十六。「食費かからなくて」は、助かるユーモア。2019/08/21

yyrn

20
勘違いした私が悪いのだが、皆さんもだまされた? 模様。クマムシの生態や南極での新発見についての本だと思って読み始めたが、書かれていたのはクマムシ調査にはるばる南極まで行った研究者たちの極地での「日常生活の様子」だった(爆)。クマムシに関する記述は1割程度で、9割はどうやってそこまで行ったか、どんな調査をやったか、何が大変だったか、何を食べたかなどが日記風に延々とつづられていて、肝心の調査結果は日本にもどって詳細な分析を行ってからって「それって詐欺じゃネ?」とツッコミを入れたくなった。これってルポだったの?2019/09/27

七月せら

17
南極でのフィールドワークがどのように行われているのか、毎日の日誌のように綴られているのでその様子がよく分かって面白かったです。微小生物の調査は、肉眼では見えないためフィールドでの採集中には「見つけた!」という興奮を味わえない、というのがなるほど。クマムシについてもっと知りたくなったので、文中でも紹介されている別著の「クマムシ?! 小さな怪物」も読んでみたいと思います。2020/08/15

月をみるもの

12
南極から連れてくるのはともかく、月に勝手に連れてくのは。。。>クマムシ https://www.cnn.co.jp/fringe/35141027.html2019/08/10

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