岩波ジュニア新書<br> 台湾の若者を知りたい

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岩波ジュニア新書
台湾の若者を知りたい

  • 著者名:水野俊平
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 岩波書店(2021/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008735

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内容説明

東日本大震災の直後に200億円もの義援金を送ってくれた台湾の人々.その影響で,台湾へ旅行をする日本人の数は年々増えています.それでも,私たちは台湾人の普通の若者について,ほとんど何も知りません.台湾の若者の学校生活,受験戦争,兵役,就活……,3年以上に渡る現地取材を重ねて知った,台湾人の意外な日常生活.

目次

まえがき┴第1章 台湾の基本知識┴台湾の位置と大きさと人口┴台湾はいつも「夏」┴台湾は多民族国家┴台湾は多言語社会┴若い世代では「国語」が優勢┴文字は繁体字┴台湾独特の注音符号┴「台湾と中国は異なる」という意識┴「中華民国」をめぐる微妙な対立┴第2章 小学生の日常から台湾の生活事情を知る┴日本よりやや早い登校時間┴朝の掃除と「升旗朝会」┴「安親班」と「課後班」,宿題チェック┴第3章 日本とはちょっと違う? 台湾の高校生活┴台湾の高校高専┴台湾の高校入試「会考」┴台湾の高専「五専」┴台湾の高校の一年┴台湾の高校(ほぼ男子校)の一日┴軍訓教官と「栄誉服務隊」┴登校は朝ご飯持参┴朝の掃除と自習時間┴授業は8時10分から16時まで┴「幹部会議」で連絡事項を伝達┴出席のチェックは「小老師」が担当┴「漢文」を学ぶ国文の授業┴給食はバイキング形式┴テレビを見ながら給食┴生徒主導の「班会」┴1000人が参加する大規模避難訓練┴女子高の一日┴遅刻はバーコードでチェック┴授業はやはり8時から開始┴国文の授業はやはり「漢文」┴机の上を自分なりに装飾┴「班会」と「課間操」┴「楽儀隊」と「抜河」┴多様なスタイルの昼食┴掃除ランキングと午後の授業┴◆高校生の日常生活 女子高校生編┴◆高校生の日常生活 男子高校生編┴第4章 台湾の大学生活 兵役はあるけど就活はない┴進学先は「大専校院」┴多様な入試と選抜 「多元入試」「多元入学」┴ネギとセリで合格祈願┴台湾の予備校事情┴台湾の大学の一年┴台湾の大学のスタイル┴授業中は飲食が自由┴「入学式」がない台湾の大学┴「迎新茶会」と「迎新宿営」「夜間教育」┴大学生の必需品スクーター(バイク)┴学生の5分の1が寮生活┴学食は「自助餐」とフードコート┴アルバイトは夏休みが中心┴オープンキャンパス┴学校祭学園祭は「校慶」┴兵役期間は4か月┴日本と異なる「就活」┴夏の盛りに行われる卒業式┴◆大学生の日常生活 女子大学生編┴◆大学生の日常生活 男子大学生編┴第5章 台湾人の本音┴台湾は「親日国」,台湾人は「親日家」┴アンケート調査で台湾人の本音を探る┴台湾人が感じる日本人のイメージ┴メイクや服装に気を遣う┴時間厳守┴挨拶┴食べ物の差┴食事のマナー┴飲酒の習慣┴お風呂の習慣┴「言葉づかい」と距離感┴敬語の使い方と「タメ口」の使いわけ┴なかなか親しくなれない「距離感」┴曖昧な言葉づかい┴本音と建前┴大切なのは「率直さ」┴はっきりした言葉づかい┴「気軽に付き合う」と「本音で語る」┴台湾の文化を理解すること┴「政治の話題」は避けるべき┴男女平等┴あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カレー好き

24
親日といわれる台湾。ひとつの中国などこれから大きな問題となる可能性があるが、台湾の学生生活や日本人について思うことなどをアンケートやインタビューをもとに紹介。日本人の社交辞令は嘘を言っていると捉えられる。イエス、ノーとはっきり意志を示して欲しい。そうだろうなと思う。2022/04/10

さとうしん

21
台湾の小学生・高校生・大学生の学校生活が具体的にまとめられている。毎年のように変わるという入試制度、2年→1年→4ヶ月と段階的に短縮され、人によっては「時間の無駄」という兵役、その兵役の影響もあって、日本とかなり様相が異なる就職活動、日本人の曖昧な態度に困惑する台湾人の反応などが印象的。菜食主義への配慮、男女平等志向など、細かな文化・習慣に関する情報も盛り込まれている。2018/05/28

白パラガス

18
親日として有名な台湾。しかし,本音では日本人のことをどう思っているのか?台湾には私が大学2年のとき,学内プログラムで一週間ほど訪れたことがある。現地の学生にはとても親切にしてもらい,そのプログラムで台湾の大まかな歴史・文化を学んだ。今年の3月には学内の交流アルバイトに参加し,台湾からの留学生のサポートをした。短い間ではあったが,台湾での恩を返すつもりでもてなした。その延長線で出会ったのが本書である。「彼女はいますか」という質問から「国旗・国歌についてどう思いますか」という質問まで,台湾の若者の本音を問う。2018/09/17

ののまる

18
一緒なんだよね。いま世界中の若者(特に先進国の中流家庭以上、都会育ち)が、似ていると言われる時代。行動も消費も、スマホに入っているアプリも。でも国民性、歴史、政治などが違うから、そこをちゃんと知らないと。あと、いつまでも日本のサブカルチャーが人気だから親日が続くという甘い考えはダメ。2018/07/13

蛇の婿

13
台湾における男女の小学生、高校生、大学生にインタビューという形でいろいろ尋ね、最後に台湾人から見た日本人の印象と、どうやって日本人が台湾の人と付き合って行ったらいいかをすごくざっくりとまとめた本。なかなか勉強になって面白かったですね。そして台湾の人たちがこれだけ日本に関心を持ってくれているのに日本人は台湾の事はあまり関心が無いというのも耳が痛い話。そりゃあ台湾でいろいろあってもTVで報道したりほぼ一切していないもんなぁ。何をか言わん。一度は行ってみたいですね。台湾。しばらく滞在してみたいと思える国です。2018/07/30

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