内容説明
脱工業化を模索する危機の七〇年代,保守化と冷戦の終焉を生んだレーガンの八〇年代,ドットコム・バブルの崩壊と九・一一事件で幕を開ける21世紀…….黄金時代の「アメリカの夢」を失った超大国は,統御不能なグローバル化と和解困難な国内の分極化へ向かう.トランプのアメリカはレーガンの遺産を受け継ぐのか.
目次
はじめに┴第一章 曲がり角のアメリカ 一九七〇年代┴1 成長からスタグフレーションへ┴2 七〇年代の文化変容┴3 ポスト・ウォーターゲイト┴4 民主党リベラルから共和党保守へ┴第二章 レーガンの時代┴1 レーガノミクス┴2 「力による平和」と冷戦の終わり┴第三章 グローバル時代の唯一の超大国┴1 民主党の変容とニューエコノミー┴2 グローバル化の波┴3 アメリカの再定義┴4 漂流する超大国外交┴第四章 二一世紀のアメリカ┴1 暗転するグローバル化┴2 オバマとトランプ┴3 アメリカと世界┴あとがき┴図表出典一覧┴主要参考文献┴略年表┴キーワード
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
58
シリーズ最終巻。ほぼニクソン辞任から現代までを扱っており、著者も書いているが「同時代史」と言える内容。政治過程、外交、経済政策など、主に政治的な内容を、歴代の大統領を中心に据え、重大事件などを配しながら分かりやすくコンパクトにまとめてある。著者の立場はリベラル寄りで、子ブッシュ、そしてとりわけトランプに辛口。一方文化については表層的なことしか書かれておらず他書を当たるしかない。気になったのがクリントンのセルビア空爆のところで、留保なくセルビア=悪の価値判断があること。民族浄化は双方で行われているはずだが。2020/09/13
サアベドラ
34
合衆国史シリーズ最終巻。範囲はニクソン退陣の1974年から2020年大統領選直前まで。2020年刊。現代アメリカの政治・外交の潮流は、暗い70年代を経て80年代のレーガンによって方向付けがなされたが、00年代末期に至ってついに行き詰まりを迎える。その中で登場してきたオバマとトランプはあらゆる意味で対極的ではあるが、他方でともにホワイトハウスの伝統から意図的・非意図的に外れたアウトサイダー達であったとする。著者の鋭い分析が光る一冊。普段読まないガチガチの現代政治史でかなり体力のいる読書だったが、面白かった。2020/11/30
Mark
28
1970年代をアメリカにとって最悪の時代と位置づけ、冷戦下の超大国の内実を描く。子供時代に日本で見聞きしたアメリカ像には敗戦国のバイアスがかかっており、他人事の迷走に映った。だが、80年代末に実際に滞在すると、その社会のダイナミックさと不安定さを実感した。グローバル化は産業空洞化と白人中間層の没落を招き、トランプ現象につながった。オバマは議事妨害に苦しんだが、トランプ政権は議会も最高裁も味方にし、歯止めが利きにくい。外交に疎い指導者が大統領に座る現実は衰退の象徴。今後10年の政治動向は恐ろしくも興味深い。2025/09/25
ステビア
25
バブル崩壊とリーマンショックってまったく同じことやってたんやねぇ2024/01/05
浅香山三郎
19
シリーズアメリカ合衆国史の第4巻は、1973年から約半世紀を扱ふ。私はレーガン大統領期から物心がついたので、全くの同時代史である。2020年8月といふタイミングで刊行されてゐるので、今回の大統領選挙との関はりでもタイムリーだつた。ニューディール体制の解体と新自由主義の台頭、及びその行き過ぎに対する揺り戻しを繰り返しつつ、米社会の価値観の両極化と分断は大きくなつていく。オバマとトランプといふ2人のアウトサイダーの大統領の存在は象徴的である。そして、トランプによる米第一主義と、民主主義・正義の放棄と、↓2020/10/02
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