内容説明
「野党は“反発“、政権側は“反論“」「決定打を欠いた」「笑われる野党にも責任」……。
政策論争に沿った報道ではなく、対戦ゲームのような政局報道に終始するのはなぜなのか?
統治のための報道ではない、市民のための報道に向けて、政治報道への違和感を検証。
「市民の問題意識と個々の記者の問題意識、組織の上層部の問題意識がかみ合っていく中で、より適切に報道は、権力監視の役割を果たしていくことができるだろう」(本文より)
「ご飯論法」「国会パブリックビューイング」の上西充子・法政大学教授が、不誠実な政府答弁とその報じ方への「違和感」を具体的事例をベースに徹底検証。
・権力者と報道機関の距離感はどうあるべきなのか?
・政府の「お決まり答弁」を生み出す、記者の質問方法の問題点。
・なぜ「桜を見る会」の問題を大手メディア記者は見抜けなかったのか?
・政権与党による「世論誘導」に、知ってかしらずか加担する大手新聞社
・新聞社はどのように変わろうとしているのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mc6ρ助
11
国会や記者会見での行政特別職の方々や高級官僚たちの答弁、コミュニケーションが成立していなくて本書を読んでいても本当につらくなってくる。かつて前首相が自らを「立法府の長」と言ったことは、言い間違いではなく、本当にそう思っていたのではないか、数で天辺をとったと思っていたのではないだろうか。著者らの働きかけもあり報道も少しづつは改善されているようだけど、オリパラやフクシマ(あっ、デジタル庁、こども庁もだ)、医療崩壊と報道されない医療崩壊などすでに日本は曲がり角を曲がってしまったのかもしれないと唖然となる。2021/04/21
黒頭巾ちゃん
5
▼国会を論戦というゲームにしてしまっている。論点を報道すべき▼ストレートニュースと言っても自信、安全運転等の文言で権力側に恣意的に味方している▼毎日デジタルニュースを推奨。文字数は無制限で社内の選りすぐりが記者をしているから▼大手新聞社は既に政府与党の広報紙に成り下がっていることがわかる。NHKも含めて2021/12/27
がんちゃん
3
政治家も政治家だけど、それを報道するマスコミ側にも問題があるってことなんだな。要は誰を向いて仕事をしているのかってこと。国民のため、という視点に立てばすぐにでも解決できるような気がするけど、国民をごまかしてまでのうのうと生き延びようとする与党政治家と官僚、そしてそのことを正確に報道しようとしないマスコミを私たちが許しているかぎり、この国はたぶん滅びます。このことに多くの国民が気づいてくれればいいんだろうけど、ツイッターなどを起点にした新しい報道の仕方や運動が芽生えていることに多少の救いは感じました。2021/06/27
Go Extreme
2
報道による権力監視に向けて:オフレコ懇談会 記者と政治家の距離感 質問の重要性 野党は反発 答弁の不誠実さ 国会報道≒政局報道 誤解を招いたという反省そぶり 国会報道に何が起きているか:悪意ある切り貼り編 バラン 誤認・答弁手法 変わろうとする新聞:毎日新聞デジタル記事 桜を見る会を争点化させたしんぶん赤旗日曜版:田村智子議員「桜」質疑はどう組み立てられたのか 実態を知らなかったからこそ立ち上がった問題意識 赤旗日曜版のスクープを追いかけなかった大手紙2021/04/15
Yoshiko
1
2021年の本なので事例は安倍政権時代が中心だが、内容は全く古びていない。古びていないことが残念だ。マスコミの政治部はこの本を熟読すべきだと思う。反論できるならすべきだとも思う。おそらく、「反政府」の研究者が、「自分たちの努力も知らずに」外から叫んでいる、ぐらいにしか思っていないのではないかと思う。しかし、政治家の発言をただ伝えるだけではジャーナリズムの機能を果たしているとはいえない。政治家の名前を匿名にして裏話を書いても、政治家の術中にはまるだけ。そういう認識から、報道機関は自己改革を始めてほしい。2025/07/04
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