マンガでやさしくわかるオープンダイアローグ

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マンガでやさしくわかるオープンダイアローグ

  • ISBN:9784820728627

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内容説明

「対話」だけで、統合失調症やうつ病がみるみるうちに回復していく――。
フィンランドで発祥した「オープンダイアローグ」という心理療法が、近年、注目を集めています。

オープンダイアローグとは、開かれた「対話」による治療のこと。
入院や薬物投与はできる限り行わないかたちで、病や障害を抱えている本人と
カウンセラーや医師だけではなく、家族を含めた関係者をまじえて、
ただひたすらに「対話」をする、という一見すると遠回りのように思えるこのセラピーが、
うつ病や統合失調症、引きこもりなどの治療に大きな成果をあげるといいます。

本書は、オープンダイアローグを実践するうえで重要な3つの要素のほか、
・「開かれた対話」は、どのように行われていくのか?
・オープンダイアローグを行うセラピストには、何が必要なのか?
などを、著者によるわかりやすい解説とマンガをとおして紹介します。

今、注目を集めるオープンダイアローグのもっともわかりやすい入門書であり、もっとも役に立つ実践書です。


【目次】
prologue オープンダイアローグという奇跡
[Story0] 出会い
01「治る」とはどういうことなのか
02 オープンダイアローグという奇跡

Part1 オープンダイアローグの要素1 ~「対話主義」と「対等性」~
[Story1] 対話とは
01「対話」はどのようにして始まるのか?
02 対話とは?
03「対等性」とは何か?
04 対話の原理

Part2 オープンダイアローグの要素2 ~「多様性」「ポリフォニー」~
[Story2] 多様性が維持される場
01「多様性」「ポリフォニー」とは何か?
02「平等」は「対等」?
03「ポリフォニー」と「多様性」

Part3 オープンダイアローグの要素3 ~リフレクティング、不確実性への耐性~
[Story3] リフレクティングの効果
01 カップルセラピー・グループセラピーにおけるオープンダイアローグ
02 リフレクティングの効果を高める
03 不確実性への耐性

Part4 オープンダイアローグの可能性
[Story4] 非言語による対話
01 非言語による対話
02 なぜ、オープンダイアローグが有効なのか
03 オープンダイアローグの可能性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zag2

26
オープンダイアローグに関する本は、まだまださほど多くはないのだが、そんな中で「マンガで」というのが2、3冊あり、そのうちの一冊を読んでみました。マンガによる簡単なストーリーがあり、それをもとに解説するという形が一つの章となっていて、全体で4章構成になっています。マンガも著者の意図をふまえて良く作がされていて、細かい表現がきちんと解説と対応しているのには感心しました。また少し、オープンダイアローグの理解が深まったように感じます。2022/03/21

luckyair

6
漫画と解説が交互に合って読みやすかった。オープンダイアローグで重要なのは、対等性、耳を傾けること、好奇心に伴う質問を投げかけること。そして、これは日本人が苦手とするところだとか。確かに、専門の人ほど話を少し聞いただけで「それは〇〇ですね」と根拠の希薄で拙速なジャッジをしてしまうことは多いような気がする。それは正しくなくても素人が判別できることは少なく、苦しめられることになる。でも、ここに書かれているようなセラピストはいなさそうだな~。「結論がない不確実性」への耐性、「徹底的な対等性」がキーと思った。★★★2021/07/27

Kyohei Matsumoto

3
読んだ。医学書院から出ているものとは少し違う具体的な事例。こっちのほうが、すっきりしたわかりやすい事例が多いかもしれない。クライエントが泣くシーンがある。やはりオープンダイアローグは氷解するような出来事なのだろうな。こういう場がなさすぎるのは悲しいことだ。けれどもこのような場を医療従事者として絶対に作りたい。そしてそれは精神医療だけではもったいない。例えばがんにも使えるだろう、他にも認知症の介護に悩んでいる人にも、難病を患って生きづらさを抱えている人にも。絶対に医療に必要だ。2022/03/21

pentaxxx

3
わかりやすいのは確か。誠実な作りではあると思う。とんでもない誤解は書かれていないし間口が広がるのはいいことだ。ただ、肝心の漫画の部分はちょっとリアリティが乏しい。いっそゆうきゆうに描かせれば良かったかも。あと「不確実性への耐性」の解説には不満が残るなあ。2021/03/03

hasebo

2
プリズンサークルという刑務所での再生プログラムを扱った映画を一緒に観た友人から貰った1冊。オープンダイアローグについてわかりやすく解説してある。細かなニュアンスはもう少し掘り下げて行きたいところ。セッションに参加してみたい。 2021/05/15

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