内容説明
2021年、没後30年を迎える鴨居羊子は、新聞記者から下着デザイナーを志した異色の人。多才な彼女は、下着デザイナー以外にも、エッセイスト、画家、人形デザイナー、絵本作家としても活躍。早くから女性の自立を訴えた先進的な女性であった。本書は、格好いい女性の生き方のお手本、知的な不良・鴨居羊子の媚びない、甘やかさない、けれど温かい人生相談。作家・江國香織、社会学者・上野千鶴子の書き下ろし特別寄稿を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
13
下着デザイナーでエッセイストとして知られる鴨井洋子が1970年代後半に毎日新聞で連載した人生相談。相談内容自体が昭和を感じさせるものではあるのですが、回答もまた時代を感じる昭和な回答と時代を超えた普遍的な回答が同列で並んでいる感じでした。2020/11/04
sau
1
70年代後半のお悩み相談。 夫、姑、家族の悩みや結婚の話がとても多い。 当たり前のように夫が帰ってこない相談もちらほら。芯がぴしっと通って蓄積されてる自信を感じられる回答が多く、時代は違えどなるほどなーと思わせられた。 2022/10/272022/10/28
かすみ
1
1976-79にかけて鴨居さんが毎日新聞に連載した人生相談「生き方百科」を本にしたもの。姑や夫との関係に悩む主婦からの相談が群を抜いて多い。それに対してかなり厳しくズバズバとクリアな回答を示す鴨井羊子には恐れをなす。嫌われることを恐れずに自負を持ってハキハキ回答する姿は、鴨井羊子の人生そのもの物語ってると思う。さすがすぎる。かっこいい。女の自立を促し、物事に対抗することで生まれる緊張感を足場に、情緒にとらわれず、気持ちの機微を大切にして生きる。上野千鶴子のあとがきもまたこの本の読み方に色を加える。2022/01/12
イースクラ
1
1970年代に毎日新聞に連載された人生相談。その人の本質見抜いてばっさり斬ったり寄り添ったり。子供の頃きれいなお姉さんを見ていた時のように眩しく憧れる。2020/11/18
はちがみっつ
1
新聞の人生相談のダイジェスト。企画した方が探し当てこの本が出来たそう。 その事を知らずに読んだら、おそらく現代、去年くらいの相談を一冊にまとめたのだな、そのくらいしか思わない相談内容。 その回答としては、時として叱咤激励、または決断を促し、相談者自身の内省を迫る。容赦なかったり、同情的だったり。切り口は鋭い。 いつの時代も悩み事は同じ。2020/11/01
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