内容説明
快楽殺人犯vs.心理捜査官
闇の深淵の向こうとこちらからガチで見つめ合う者同士の攻防。このホトケはまるで陳列されているようだ…
抉られた性器をことさら晒すポーズ、粘着テープ、頭部からの夥しい流血。
臨場した捜査一課に所属する心理捜査官・吉村爽子はプロファイリングを進める__。警視庁に誕生した初めての女性心理捜査官である吉村爽子。自身も心に闇を抱えながら、さらに奥深い闇に沈んでしまった猟奇殺人犯の心の深淵を覗く。犯人の了見になろうと、時に傍目には奇矯に映る行動をとりながら、真相に迫ろうとする。女性であるがゆえに組織の中の軋轢にさらされる爽子を、その能力ゆえに高く評価する
上司・柳沢明日香ら、理解を示してくれる同僚らの協力のもと狂気の犯人を追い詰めて行く。しかし、そんな爽子に思いもかけぬ危難が迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
11
「そして権力はいろんなものを差し出すよう要求するわ。忠誠心、義務感、個人生活」こんなに気分の沈んだ主人公は久々です。暗く無愛想な爽子の心理分析が素敵。下巻へ。2023/10/27
魂@ころがして
1
KndleUnlimited 2021年3月15日電子書籍版発行 最近異常犯罪や心理捜査官を扱う作品が増えてきましたなぁ。 本作は主人公の女性に魅力を感じなかった。2024/02/17
たか
0
警察の敵味方 争い2024/04/06
Sannija
0
警察組織ってほかの官公庁と同じで男性ばかりの縦社会。フィクションだろうというけれど、リアルはもっとひどそう。 手柄を立てれば自分のもの、トラブルや失敗があればお前のせい。事件を片付けたいのか、真犯人を捕まえたいのか。 ブルドーザー系の刑事さんは読んでいても苦手です。 主人公の爽子は好感触。2023/11/16