新潮新書<br> 毒親の日本史(新潮新書)

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新潮新書
毒親の日本史(新潮新書)

  • 著者名:大塚ひかり【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 特価 ¥646(本体¥588)
  • 新潮社(2021/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106109003

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内容説明

親子関係は一筋縄ではいかない。古代天皇に平安貴族、戦国武将から僧侶まで、あっちもこっちも「毒親」「毒子」だらけ。子捨て、子殺しや性虐待は勿論のこと、きょうだいの殺し合いを招いたり、子の恋文を世間にさらしたり。父親に見殺しにされたヤマトタケル、子を母に殺された建礼門院徳子、実家にいびられ続けた小林一茶等々、系図上では、はかなく頼りない親子の縦一本線に込められた愛憎が、日本史に与えた影響を読む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

19
毒親の日本史。大塚ひかり先生の著書。毒親はいつの時代にもいる。毒親は現代社会にしか存在しないというのは大きな勘違い。毒親の歴史は長い。日本の歴史においては子捨て、子殺し、孫殺し、虐待、殺し合いをする毒親がたくさんいた。自らの野心や欲望や保身のために子供をコントロールして子供を洗脳して子供を道具にように悪用乱用した毒親たち。形は違えどいつの時代も毒親は存在していて毒親に苦しめられる子供も存在している。 2022/10/08

ユウユウ

16
#読了 毒親こわ…2021/06/09

多津子

7
昔は当たり前だった、創作に出てくるのはその状況が多かったから、などもわかるが、時代背景や価値観の違いもあるから、全てを毒親で済ませるのはどうかとも思う。近松門左衛門話など親のせいにするのもどうかと思うし。だが兄弟間の待遇の差が戦に繋がることはあるし、出てくる毒親の事例が現代の定義に当てはまるというのも興味深い。北条政子が男児よりも大姫を大切にしたのは、平安期の女性相続の名残から、というのが面白かった。2022/01/29

chietaro

6
日本史というよりも、現代の支援が必要な家族の問題として読みました。救われない話がほとんどでしたが、最後の小林一茶の話に救われました。反面教師にしたいです。2021/03/28

田中峰和

5
日本史に登場する事例なので、上流階級や権力者の者が中心になる。今はやりの毒親とは状況が違うことを納得して読まなければならない。信長と家光は弟をかわいがる母親との確執から実の兄弟を粛清していった。この場合、ともに母親のことを毒親と呼べばいいのか。信長はわざと非常識なふるまいで目立っていたが、家光は言語不明瞭などもり癖で見た目も弟の忠長に比べると劣っていた。自然と母親は弟を跡取りにしたがる。彼らは、父親に見殺しにされたヤマトタケルに比べるとずっとまし。近親相姦ではないが、養女を手籠めにする源氏もひどい。2023/09/01

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