内容説明
角換わりの現在が手に取るように分かる!現在、トップ棋士を含め、プロ間で最も多く指されている戦型―角換わり。毎週のように新手が現れ、いまプロが何をテーマにして戦っているのかさえ分からない状況になっています。
そこで救世主となるのが本書です。本書は角換わり腰掛け銀という戦術を教えるものではありますが、これまでの定跡書のように初手から進めるものではなく、角換わり腰掛け銀のテーマ局面を3つだけに絞り、その3つについて、プロの実戦を時系列順に追って解説していくものです。
村山―豊島戦、渡辺明―森下戦、糸谷―森内戦、丸山―羽生戦など、第一線で活躍する棋士が作り上げた棋譜を題材にしています。このような手法をとることで、いまプロが何を問題にし、どこを工夫しているかが手に取るように分かるとともに、自分で指す際にも最良の羅針盤となるはずです。
著者は日浦市郎八段。将棋ファンなら誰もが知る名著「Zの法則」の著者で、その精密で分かりやすいタッチは本書でも健在です。角換わりの定跡に誰よりも詳しくなりたい方はもちろん、角換わりはよく分からずこれまで手を出してこなかった方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
4
図書館にて。「角換わり腰掛け銀最前線」と題してはいるものの、刊行が2015年末のため、金が五筋に上がる形である。▲4八金型が落ち着いてきたら、今度はどういう動きになるだろうか?2018/02/17
kinaba
1
徹底して実戦ベースで、しかも一手一手毎に引用するという形でなく、一つの章で一つの実戦譜をじっくり解説する、という形式で最初から最後まで書かれた。ここ最近の相腰掛け銀のまとめ。このフォーマット、プロ目線で研究しているかのような時点に浸れて楽しいしわかりやすい2016/08/01