文春文庫<br> オクトーバー・リスト

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文春文庫
オクトーバー・リスト

  • ISBN:9784167916688

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内容説明

ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした
前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー!

本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。

娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。
しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。

だが読者よご用心。全ては見かけ通りではない。章ごとに物語は時間軸をさかのぼり、あなたの知らなかった「事実」が次々に明かされ、
白は黒に、黒は白に反転をくりかえす。謎のオクトーバー・リスト。それを狙う者たち。迷路のようなニューヨークの街で展開される人狩り。
正解最強のサプライズの魔術師ディーヴァーが繰り出すサスペンスとサプライズ。そして全ての真相が明かされるのはラスト2章!

『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』などでミステリー・ファンを狂喜させてきたベスト・ミステリー作家の神髄がここにある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

271
ジェフリー・ディーヴァーは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、逆流ミステリ、著者のアイデアは評価出来ますが、阿津川 辰海が解説で激賞しているほどは、面白くありません。本書は、最新刊かと思いきや、8年前のお蔵入り作品、騙されました(笑) https://books.bunshun.jp/articles/-/6131?ud_book2021/05/15

Tetchy

195
ディーヴァーの久々のノンシリーズの本書は実に変わった構成の作品だ。なんと終章から始まるのだ。物語を、つまり時間を逆行することで物語の前提条件や人物設定が後から判明していき、先入観が覆されていく。そんな小技の効いたどんでん返しが数々散りばめられている。あと最後に付される目次に書かれた各章題を見ながら、各章の写真を見るとまた別の意味が立ち上ってくるのも憎らしい演出だ。とにかく様々な仕掛けが読後に立ち上ってくる作品だ。読み終わった後にも1章から読んだり、終章から再読したりと色んな読み方ができる作品だと云えよう。2022/02/23

KAZOO

138
ディーバーによる仕掛けのある物語です。最後から読み始めて1章に行くわけです。読んでいて映画を思い出しました。試みは非常に面白かったのですが物語としてはあまり、という感じでした。逆に1章から読んでいったのですがひっかけが最初の方にあり、最後で汗を握る感じになっているのですが…。2021/06/08

future4227

129
なんて凄い小説!ミステリーなのにラストの最終章から始まり、そのまま小刻みに時間軸を少しずつ逆行していく。なおかつディーヴァーお得意のどんでん返しの応酬も勿論ある。アイディアといい、構成力といい、もはや天才的。普通はこの後どうなるの?って読むものだけど、この前に一体何があったの?というのが気になって、ぐいぐい引き込まれてしまう。最初は何が起きてるのかさっぱりわからないのだけど、逆行するに従って徐々に事情がわかってくる。そして第1章にたどり着いたとき、間違いなくみんな最終章を読み直し、やっと腑に落ちるはず。2021/11/01

遥かなる想い

116
2022年このミス海外第5位。 写真を添えた 逆向きに語られるミステリーである。時間を遡りながら、逆に真相が現れてくるという叙述が新鮮で 面白い。 娘が拐われたガブリエラはどう動くのか? そして オクトーバー・リストとは何なのか? 最後の二章を読んだ後、思わず最初に戻って確かめる…そんな不可思議な作品だった。 2021/12/26

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