内容説明
クラシック界の巨匠たちが頼った“耳”がある。東京・サントリーホールからハンブルク・エルプフィルハーモニーの音響設計まで。世界有数のコンサートホールの「響き」を手掛ける日本人トヨタは、いかにして究極の音を実現させたのか。その謎に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
78
今や世界的カリスマである豊田泰久さんに朝日新聞の石合さんが迫るが、「ホールの音質は、その形と材質で全部決まる」と素っ気ない。理論的なことや科学的な質問に対しては「そんなものはどうでもいいんじゃない」。ホールという楽器を使いこなせるかは演奏家次第で「誰が指揮してもいい音響を持つホールはありえない」というのが世界一の音響設計家の言葉である。エルプフィルハーモニーでの有名なスキャンダルや、ゲルギエフ、ラトルらとの親密な関係など、音楽界の話題が豊富で興味深く読んだが、結局、響きの極意に触れることは叶わなかった。2021/04/26
はやしま
32
コンサートホールも楽器なのだ。音響設計家という職業を初めて知った。世界各地の名だたるホールで音響設計を担当する豊田氏について。kitaraで一流の音響で音楽が聴けることはとても幸せなことなのだな。多くのマエストロや建築家とのやりとりは新聞記者だけあって読ませる展開。コロナ禍でクラシック音楽の演奏を取り巻く環境も変わったが、そこでの試行錯誤についても記されており、時宜を得た一冊にもなっている。後年文庫化など版を変える際は現時点で構想段階のもののその後やコロナ後の状況などを増補して欲しいと欲張りな思いも。2021/11/29
ふう
15
音響設計家 豊田泰久。世界のコンサートホールの音響における第一人者。超一流の指揮者たちと交わしたウイットに富む会話のエピソードがお洒落だが、仕事自体は繊細で重圧も半端なく、大変だろうなと推察する。どの曲を、どのオケで、どのホールで、誰が振って、とさまざまなコンサートが記されているが、せめて国内だけでもあちこち聴きに行きたいもの、と思いが募った。豊かでかつクリアに聞こえる響き、いいな。佐治敬三のサントリーホールがスタート、というのが素晴らしい。そして、視覚と音響は繋がっている。顔が見えれば音がクリアになる。2021/06/19
qoop
9
コンサートホール設計家として世界的に著名な豊田泰久氏の事績を追った一冊。竣工当初は演奏家から評判の芳しくなかったサントリーホールだが、いつからか音の良いホールとして評価を得ているその理由など興味深い話が満載。まさしく蒙を啓かれる思いで読んだ。ミューザ川崎などのあの形状にはそういう意味/効果があるのか、と。改めて会場に足を運びたくなる一冊だった。2022/09/18
Ezo Takachin
8
良いホールとは? 数字ではわからないものがある。 生演奏の素晴らしさを知っているからこそ素晴らしいホールを設計することができるのだとわかりました。 素晴らしい演奏があるから素晴らしいホールがあるし、素晴らしホールがあるから素晴らしい演奏もできるし、素晴らしいオーケストラがある。 上手い指揮者はそのホールでのツボを心得ている。 ゲルギエフの話ではいろいろと勉強になりました。 最近はハイレゾなど録音技術の進歩で良い録音も増えましたが、生演奏の感動にはかないません。2021/05/21
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