AI・兵器・戦争の未来―米中覇権・最終戦争の行方

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AI・兵器・戦争の未来―米中覇権・最終戦争の行方

  • ISBN:9784492444597

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内容説明

戦争の終焉か、人類の終焉か
AI全能兵器の進化で安全保障の世界は一変する!
米国第一人者が描く衝撃のシナリオ


◎本書は、戦争においてこれまで以上に増大する人工知能(AI)の役割について描いている。特に、21世紀前半の戦場を支配することになる自律型兵器(autonomous weapons)について検討する。次に、21世紀後半の戦場を支配する全能兵器(genius weapons)を検討する。いずれのケースでも、これらの兵器が生み出す倫理的葛藤と人類への潜在的脅威について論じる。
◎AIテクノロジーは絶え間なく飛躍的進歩を遂げている。AI研究者は2040年から2050年の時間枠で、AIは人間の知能と同等になる可能性が50パーセントであると予測。同じ専門家は、AIは2070年にはすでに「人間のあらゆる関心領域において人間の認知能力をはるかに超える」と予測している。
◎現在、アメリカ、ロシア、中国は致死性兵器システムの中でAIを精力的に開発・配備している。本書はAIの科学、戦争への適用、そしてその適用がもたらす倫理的ディレンマを探る。とりわけ人類絶滅のリスクを冒すことなく、AI兵器の能力を増強し続けることは可能なのか、という問題を扱う。(序章より一部抜粋)

目次

序 章 AI兵器の開発と人類絶滅のリスク
第Ⅰ部 第1世代ースマート兵器
第1章 はじまり
第2章 われは友好的ロボット
第3章 われは狂暴なロボット
第4章 新しい現実
第Ⅱ部 第2世代ーAI全能兵器
第5章 全能兵器の開発
第6章 自律型兵器の制御
第7章 倫理的ディレンマ
第Ⅲ部 戦争の終焉か、人類の終焉か
第8章 自動操縦による戦争
第9章 誰が敵なのか?
第10章 人類対マシン
終 章 自律型兵器と全能兵器を規制する緊急性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

80
映画『ターミネーター』に出てくる殺人も可能な自律型兵器の開発に、米中ロが鎬を削っている現実。AIが人間以上の認知能力を獲得するシンギュラリティが近づいている今日、人びとが何も知らぬ間に地球の命運が定まりつつあるかのようだ。まして民主主義への懐疑心が広まり、公然たる強権国家が増えているのだから。果たしてヒトの理性と知能と判断力だけで、倫理観なき自律型兵器を制御できるのか深刻な疑問を突きつけられる。全国民が安全保障と軍事について真剣に考えねばならないが、「自分に任せろ」と主張する独裁者が支持されるのだろうな。2021/08/04

金吾

28
想像しがたいくらい技術が進歩していっているため、戦争の様相もかなり変わっていくのかなと感じます。AIをどこまで信じることが出来るのかは不明ですが、研究開発を進めていかないと戦う前に負けるような気になりました。ターミネーターの世界にもいつかなってしまうのかなと思いました。2023/03/01

ウチタケ

18
要約はnotionに2021/09/06

Mc6ρ助

18
日本が国として生きていく上で本来備えなければいけないが軽くスルーしてきた問題は山のようにあるとはいえ(食料自給率が低いことは置いておくにしても)、それにしても、戦闘機100機やイージス・アショアでなにが守れるのか、その前提に、中国、ロシアのミサイル群や自律兵器に対しての考察を世に求めるのは、コロナ禍のもとでオリンピックを開く今の日本に期待するのも無理なのだろうか。一方ではもう二つか三つのブレイクスルーが必要と思われるシンギュラリティに著者を含めた専門家達が肯定的なのが納得いかない素人の爺さまなのでした。2021/07/31

雪駄

4
AIの進化により、戦争ひいては人間と社会がどのように変化するかを論じた本。論じられる変化は今世紀中の話である。自己増殖し群生攻撃を行うナノ兵器。指揮するのはシンギュラリティを経た人工知能(超絶知能)。脳内インプラントを通じて超絶知能と繋がる次世代人間。これらは突飛な話ではないと思わされる。実際、ウクライナ戦争の報道から多くの示唆があると思う。効果的なドローン攻撃、防空システムの精度。または人間の兵士の不確実性(士気の低下、命令不服従、練度、戦時国際法違反…)。ウ戦争は本書で描かれる未来の到来を早めたかも。2023/01/03

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