内容説明
あの日は、卒業式だった。福島の中3だった少女が今、語りはじめる希望のトゥルー・ストーリー
あの日は卒業式だった。優等生だった私の日常は原発によって一変した。「安全」「危険」どちらが正しいのか、大人もわからない非常事態下で子どもが見た光景とは。現実から目をそらさなかった著者は暗いトンネルをくぐりぬけ、生きる覚悟を決めて今、語り出す。原発事故の影響という重いバトンを渡された世代が語る、希望の実話。解説:野呂美加(チェルノブイリへのかけはし)、川根眞也(元さいたま市立中学校理科教員)。鎌仲ひとみ(映画監督)氏、矢ヶ﨑克馬氏(琉球大学名誉教授)推薦!
【著者】
わかな
1995年、福島県生まれ。2011年5月、福島県伊達市から山形県に避難。2015年より北海道在住。現在は北海道各地で経験を伝える講演活動を行う。
目次
まえがき~十五歳の私へ
1 事故前のこと
2 あの日 二〇一一年三月十一日から一時避難まで
3 不自然な日常 四月~五月 避難するまで
4 「戦時中」 編入先の学校生活
5 トンネルと光
6 五年目
7 新しい旅立ち
あとがき~私の「生き方」
解説 理科教師の孤独な闘い 川根眞也
解説 十五歳のあなたへ 野呂美加
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
59
3月11日が近づくと東日本大震災、原発を考え、8月になれば平和への想いを強くする。私自身も反省しなければなりません。当事者の気持ち、立場をもっと考えなければと思います。今のコロナへの対応にしても、この国は国民の命を軽んじているとしか思えません。国の利益よりも命を優先することを考えれば、日本人の意識は大きく変わったと思います。2021/08/31
ミヤビ
30
「原発事故はすでに終わったこととして社会的には認識されているような気がしますが、まったく終わっていません」(本文116頁)震災前、福島県伊達市に住んでいた中学生「わかな」さんの原発事故についての強い思いが詰まっている。メディアでは津波で被害を受けた被災者などが注目されがちだ。私の知らないところで原発事故について深く悩み、憎んでいる人がいるということを知ることができてよかった。何十年も抱えていかなければならない負の遺産を見て見ぬふりはできない。原発について無知だったので、知ってよく考えなければならない。2021/06/11
Comit
28
市立図書~東日本大震災による福島原発事故と放射能汚染。当時15歳だった著者が、大人になってからまとめた手記。当時日記に書き留めた苦悩と大人に対する不信感と憤り、あの日あの時、周りの大人達がとった行動と決断は誰のためのものだったのか…チェルノブイリでの教訓は生かされず、未だに放射能汚染に苦しむ人達がいる。著者は自身の親も含め『大人』を断罪する…私もその『大人』の1人。原発について関心を持ち続け、自分のできることを考えたい。2023/03/25
柚木あんづ🍉
16
3.11当時、15歳だった著者による告発の書。“日本では原爆が二つも落とされ、その後もこのように何度も核による被害者を生んできたのにもかかわらず、「立ち止まる」ということもせず、ここまで来たのはなぜですか?P.125”わかなさんの問いかけにゾッとする。この問いの中に自分がいることから目をそらし、いかに今まで他人事として過ごしてきたか。“原発という重荷を私たち若者だけに押し付けないでください…P.103”この本に書かれているのは、真実を知ってほしいという当たり前の祈りだ。どんな形であっても行動していきたい。2021/12/15
しゅんぺい(笑)
4
東日本大震災、原発事故があってから、東北、宮城、福島、岩手あたりのワードがそのままその一連の出来事と、自分のなかではつながってしまっていて、自分がそこで育った著者のような立場やったらどう受け止めてたやろう、そしていまどう生きてるやろうなと考える。2021/06/20
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