再建の神様

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再建の神様

  • 著者名:江上剛
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • PHP研究所(2021/03発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569849041

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内容説明

どんなに辛くても、人には希望を見つける能力がある――当時、史上最大の倒産と言われた興人の再建を行なうなど、「再建の神様」と言われた早川種三を尊敬し、世のため人のために働くことを志していた若手地方銀行員・春木種生。しかし、投資物件をセールスした男性が自殺、銀行員として生きていくことに挫折してしまう。逃げるように東北新幹線に乗り込んだ彼は、再建請負人・渋沢栄二と偶然出会い、共に会津へ向かうことに。渋沢とともに、倒産しかけた温泉宿を再建することになったのだが……。元銀行員で、企業経営にも携わったことのある著者が、企業再建をリアルに描く、感動の長編小説。「河北新報」「新潟日報」「長野日報」各紙での連載を単行本化。 ■目次 第一章 偶然/第二章 破綻/第三章 再出発/第四章 始動/第五章 苦闘/第六章 One Team/第七章 軋轢/第八章 排除/第九章 大地震/第十章 原発事故/第十一章 被災者とともに/第十二章 花は咲く/第十三章 絆

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

209
江上 剛、3作目です。単純な企業再生の物語と思いきや、地域再生×東日本大震災の感動作でした。こういう志のある再建をすれば、コロナ禍も何とか乗り切れるでしょうか? https://newscast.jp/news/55896562021/06/18

うののささら

96
企業再生請負人の話。民主党政権の円高誘導により日本の製造業が壊滅的になった時、優良な人材や特許ごと中国にあげてしまい地域や利害関係者のためにならなかったな。過去の成功体験に縛られて制度疲労により衰退する温泉旅館と地域経済のために奔走する企業再生請負人。起きてしまった人生の変化にいかに前向きに取り組むか、不幸をマイナスにとらえないで対処するかで乗り切っていく。地産地消の会津の温泉旅館行きたくなりました。2021/05/05

ゆのん

81
『再建の神様』といわれた早川種三の業績や手法、考え方やその軸となったであろう若い頃の出来事をおり混ぜながら、温泉旅館を立て直す物語。業績が上がるまでの経過が問題山積みで一つ一つ解決してゆく過程がとても興味深い。人には『希望を見つけようとする能力がある。』という言葉にはハッとさせられた。ついつい後ろ向きになってしまいがちだが、前を向いて一歩づつでも進むなら道は開ける。金銭を追い求めるのでは無く、人と人、街ぐるみで皆んなで再建したいという思いだからこそ伝わる。力がみなぎり、心が熱くなる物語だった。2021/03/20

yukision

79
銀行員として挫折した主人公が,再建の神様といわれた早川種三の縁から再建請負人と出会い,会津の旅館に向かう。経営難を乗り越えるための苦労だけでなく,地域との軋轢,そして震災,さらにコロナ禍といくつもの苦難に遭いながら,それをチャンスに変えようとする姿は都合が良いようにも感じられる反面,希望や力ももらえて清々しさを感じる話だった。2022/04/17

kei302

68
元銀行員の主人公 春木種生が出会う人たちや周辺の出来事に、「再建の神様」と呼ばれた早川種三の生い立ちや人生と業績、考え方が随所に挿入される構成。 経済的な危機に直面している人が多くいる現在に読むと励まされる話でした。私たちは、幾度も困難に直面しながらも、 それらを乗り越えてきたのだと。NetGalleyJP 2021/03/03

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