テキスト臨床死生学 - 日常生活における「生と死」の向き合い方

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テキスト臨床死生学 - 日常生活における「生と死」の向き合い方

  • 著者名:臨床死生学テキスト編集委員会
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 勁草書房(2021/03発売)
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  • ISBN:9784326700837

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内容説明

本書は、死生の主体・当事者としての市民、死生を支える立場としての市民のため、日常生活における「生と死」へ向き合う手引きとして企画されたテキストである。死生をめぐる思索の根拠として論文や症例・事例を挙げつつ、多様な知識や概念を体系的に整理して提示し、自ら考えることができるようになるための道筋を具体的に示す。

目次

『テキスト 臨床死生学』発刊にあたって[飯森眞喜雄]
臨床死生学を学ぶ方々へ[大西秀樹]
本書の構成と内容について[小野充一]

第1部 臨床死生学とは?

第1章 臨床死生学の基盤[山崎浩司]
 第1節 はじめに
 第2節 死生学と臨床死生学の定義
 第3節 臨床死生学への関心と学としての輪郭
 第4節 「臨床」の地平を広げる臨床死生学

第2章 臨床死生学に求められる基礎的な知識と概念[小野充一]
 第1節 「生」と「死」に関する生物科学的な理解
 第2節 「生」と「死」に関する概念的整理

第3章 臨床死生学の問いと方法[田代志門]
 第1節 はじめに
 第2節 問いの発見
 第3節 問いを深める
 第4節 方法を選ぶ
 第5節 言葉にするプロセスへ

第2部 死生の際で求められる「気づく力・考える力・行動する力」

第4章 ひとの命の始まりの死生学 [白井千晶]
 第1節 つくる
 第2節 調べる──出生前検査
 第3節 選ぶ
 第4節 見る─胎児を見る超音波画像診断装置
 第5節 妊娠を継続する
 第6節 作られる・見られる・選ばれる
 第7節 おわりに──「育てる」への架橋

第5章 生きることが難しい生の臨床現場から見る「法律の壁と死生の際」[鈴木雄介]
 第1節 終末期医療と安楽死・尊厳死
 第2節 終末期の患者に対する介護と医師法17条
 第3節 厚生労働省「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」に沿った検討
 第4節 まとめ

第6章 生命の終わりの臨床現場におけるスタッフから見る「死生の際の困難と希望」[中澤秀雄]
 第1節 死と医療のかかわり
 第2節 終末期ケア
 第3節 死生観
 第4節 患者以外へのケア
 第5節 おわりに

第7章 自殺と自傷行為[赤澤正人・松本俊彦]
 第1節 自傷と自殺の違い
 第2節 わが国の若者における自傷行為
 第3節 自らを傷つける若者の死生観
 第4節 身についた自殺潜在能力と自殺予防教育のあり方

第8章 事故と災害:救急医療と死生学[鈴木義彦・長谷川剛]
 第1節 救急医療と死生学
 第2節 突然の死
 第3節 救急現場における諸問題
 第4節 災害

第9章 神経難病(ALS)が抱える課題[荻野美恵子]
 第1節 はじめに
 第2節 ALS──疾患の概略
 第3節 一般的な課題
 第4節 やや難しい課題
 第5節 解決困難な課題

第10章 認知症患者と家族の生活[平原佐斗司]
 第1節 認知症の自然経過と死
 第2節 認知症患者にとっての死と認知症とともに生きるということ
 第3節 家族として,ともに生きるということ
 第4節 伴走者としての医療とチームの役割

第11章 小児がん患者と家族の生き方[辻尚子]
 第1節 はじめに
 第2節 治療選択の意思決定における問題
 第3節 医療者における「死の5段階」
 第4節 患児にとっての利益と,家族にとっての利益が衝突した時
 第5節 小児がん患者のきょうだいのケア
 第6節 死と向き合うことと,希望のよすが
 第7節 死生観について

第12章 がん緩和ケアと在宅ケア[吉澤明孝]
 第1節 はじめに
 第2節 緩和ケアスキルの基本
ほか