扶桑社BOOKS新書<br> イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

個数:1
紙書籍版価格
¥968
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

扶桑社BOOKS新書
イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

  • 著者名:飯山陽
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 扶桑社(2021/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594087364

ファイル: /

内容説明

多発する「過激派テロ」、「信教の自由」も「LGBT」も否定、「子供への体罰」や「児童婚」が蔓延、「女性の価値」は男性の半分……。
イスラム教は本当に異教徒に寛容で穏健な宗教なのか?

世界的に突出して偏向している日本の「通説」を検証することにより、「イスラム教のリアル」が見えてくる。 学者・メディアによってつくられた「常識」を問い直し、イスラム教徒とのあるべき共生の道筋を示す!

【目次】
◆ はじめに ― イスラム研究者が拡散させた「誤ったイスラム像」

◆ 第一章 「イスラムは平和の宗教」か
外務省「イスラム研究会」設立/ジハードは「聖戦」ではなく「努力」?/自爆攻撃は正当化されるか 他

◆ 第二章 「イスラム教ではなくイスラームと呼ぶべき」か
日本のイスラム研究業界の「ルール」/「単なる宗教ではない」というイメージ戦略/政治信条やイデオロギーの投影の対象 他

◆ 第三章 「イスラムは異教徒に寛容な宗教」か
高校世界史の教科書にも描かれる「寛容さ」/異教徒は「殺すべき対象」/棄教者は死刑 他

◆ 第四章 「イスラム過激派テロの原因は社会にある」か
「イスラム主義との戦い」を宣言したフランス/イスラム過激派テロをアメリカのせいにする陰謀論者/テロの原因はイデオロギー自体にある 他

◆ 第五章 「ヒジャーブはイスラム教徒女性の自由と解放の象徴」か
ヒジャーブは「サラリーマンのネクタイのようなもの」?/ヒジャーブ着用により女性は守られるか/異教徒の女性は性奴隷/ヨーロッパで続発するレイプ事件/ヒジャーブをしない自由も尊重されるべき 他

◆ 第六章 「ほとんどのイスラム教徒は穏健派」か
イスラム過激派を支持するイスラム教徒は少なくない/身体刑の執行を支持/信教の自由、表現の自由を否定/LGBTを否定/蔓延する子供への体罰・精神的虐待と児童婚/女性の価値は男性の半分/妻は夫に完全服従 他

◆ 第七章 「イスラム教を怖いと思うのは差別」か
イスラモフォビア(イスラム恐怖症)批判/イギリスで加速するイスラモフォビアへの法規制/日本でも広がる「イスラム教は怖い=差別」の風潮 他

◆ 第八章 「飯山陽はヘイトを煽る差別主義者」か
日本のイスラム研究業界の不文律「/ニセ学者」のレッテル/インターネット上の誹謗中傷/日本のイスラム研究者が本当に守りたいもの 他

◆ 終章 イスラム教を正しく理解するために
イスラム主義の台頭を許した西欧の「罪悪感」/ポリコレと多文化主義の見直し/「アブラハム合意」を歓迎しないのは誰か/日本のイスラム研究者とメディアが広めたウソからの脱却を 他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

65
読友さんのレビューで知った本。日本で最近流される「イスラムは平和の宗教」という言説、唱えるイスラム学者やジャーナリストなどの危うさを丁寧に論じていく。本書の趣旨は終章の24頁に凝縮されておりそこから読んでいくのもよかろう。イスラム教は平和の宗教、テレビで池上彰が度々したり顔で言うのが不快だった。世界のテロの多くがイスラム教徒によるもので有ることをどう説明するのか。勿論、イスラム教徒=テロリストではない。しかしイスラム教徒の多くは難民、移住によっても新たな地の文化、法律を遵守することより自らの要求を主張する2021/10/14

ちくわ

56
¥499セールで購入。たまには無関心な事柄を学ぶのも大切だと考え読む事に。日本で暮らしていると馴染みが薄いが、世界人口の25%がイスラム教徒なのは事実である。又聞きの偏見ではなく、多面的に学ぶ事が出来れば幸いなのだが。感想…本書の内容を鵜呑みには出来ないが、イスラム教の持つ自分が知らない側面が学べたので、結構有意義だったと思う。確かに世界各地の衝突の陰にイスラム教が見え隠れしているが…個人的にはイスラム教もキリスト教も同じに見えてしまう。どちらも一神教であり、教義に基づいた傲慢さや狂信性が苦手なんだよね。2025/06/11

フリージア

34
アフガニスタンからアメリカ軍が撤退。タリバンが首都カブールを制圧し、民衆が国外脱出するため空港に殺到している、というニュースがながれた。少しでも理解したくて読んでみた。しかし、この本は2021/3の初版。タリバンに抑えられたアフガンの今後については言及がなかった。近年イスラム諸国で人権擁護の兆しがみられるそうだが、厳しい自然の中で生まれたイスラム教、飯山陽氏は民主主義とは相容れないと述べる。穏やかな気候の日本に生まれたことに感謝した。2021/09/05

速読おやじ

30
「多文化主義の否定」は極端な主張と最初に思ったが、郷に入れば郷に従うというのは普通の話で、エジプトのシシ大統領だって行った国の文化に従うつもりがないのなら行くべきではないと言っている。テロを作り出したのは社会ではなく、そもそものイスラム教義の考え方にあるという。西洋社会では受け入れられない女性蔑視の考え方もある。人類の絶対的な真理というものがあるとしたら、間違っていると思われる教義は多数。それでも多文化主義を尊重していいのか?考えさせれらた。著者の主張をすべて受け入れたわけではないが、一考に値する。2021/03/30

rosetta

28
作者によると日本ではイスラムに批判的な研究は学会で存在すら許されないようだ。イスラムは平和な宗教と言う言説を広めたがっている研究者にとって作者は邪魔なのだろう。イスラム過激派と穏健な一般信者とは区別されなければならないが、実際コーランとハディースには敵を殲滅させろと明確に書いているのだから、ジハードをしない信者の方が現実と折り合って妥協していることになる。信教の自由は保証されるべきだが近代的価値観は宗教の縛りよりも上位に置かれなければならない。イスラモフォビアのレッテルを政治的に利用させてはならない2022/04/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17561196
  • ご注意事項

最近チェックした商品