マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう(ライツ社)

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マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう(ライツ社)

  • 著者名:澤田智洋
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • ライツ社(2021/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909044297

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内容説明

「澤田さんには、目の見えない息子がいる。僕はそれを、うらやましいとさえ思った。」
佐渡島 庸平氏(コルク代表)

日本テレビ「シューイチ」、NHK「おはよう日本」などにたびたび出演。
本書の著書は、SDGsクリエイティブ総責任者ヤーコブ・トロールベック氏との対談をはじめ、
各界が注目する「福祉の世界で活躍するコピーライター」澤田智洋。

こんな話があります。

「ライター」は、もともと片腕の人でも火を起こせるように発明されたものでした。
「曲がるストロー」は、寝たきりの人が手を使わなくても自力で飲み物を飲めるよう作られたものです。
それが今では障害者、健常者、関係なく広く利用されています。
障害者にとって便利なものは、健常者にとっても便利だからです。

つまり、「すべての弱さは社会の伸びしろ」。

ひとりが抱える弱さを起点に、みんなが生きやすい社会をつくる方法論。
それがマイノリティデザインです。


大手広告会社で名だたる企業のCMを手がけるコピーライターだった澤田氏は、
自身の息子が目に障害を持って生まれてきたのを機に、「広告をつくらないコピーライター」となりました。
そして、活躍の舞台を広告業界という「マス」の世界から、福祉業界という「マイノリティ」の世界にスライドさせ、
「弱さ」を起点に社会課題を解決する仕掛け人となります。

その活動は多岐に渡ります。

・福祉器具である義足をファッションアイテムに捉え直した「切断ヴィーナスショー」
・視覚障害者の「足」と寝たきりの人の「目」を交換する「ボディシェアリングロボットNIN_NIN」
・過疎化地域への移住を劇的に促進させたPRプロジェクト「高知家」
・ユナイテッドアローズと立ち上げた、ひとりの悩みから新しい服をつくるレーベル「041」
・運動音痴でも日本代表選手に勝てる「ゆるスポーツ」etc……。

苦手、できないこと、障害、コンプレックス=人はみな、なにかの弱者・マイノリティ。
テレビやウェブで話題になった数々の仕事、その全貌を書き下ろした、ビジネス書としては澤田氏初の書籍となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きむこ

74
『ゆるスポーツ』を知っていますか?(初めて聞いた人はググってね♬)大手広告代理店でコピーライターとして実績を積み上げていた著者。待望の赤ちゃんが視覚障害者である事実を突きつけられ『終わった』と絶望した所からの逆転の発想。マイノリティの世界を知るためにコツコツと足を運んで沢山の方々から話を聞いてゆく過程で生まれた『ゆるスポーツ』。『自分の弱さが強みになる』という彼の発想にガツンとやられました。後半は啓発本の要素も有り。マイノリティについて身近の問題として感じれる本です。沢山の人に読んで欲しいです。★52021/08/20

けんとまん1007

72
弱さは伸びしろ。この一言に尽きる。克服ではなく、是としてものを考える。それまでにない視点がある。皆と同じであることで安心する・・・は、誰しもある。しかし、何か一つでいいので、違うからいい・・・こういう立ち位置でいたいと切に思う。2021/08/17

いーたん

29
大手広告会社のコピーライターである著者は、お子さんの目が見えないことをきっかけに、ゆるスポーツを開発し協会を設立。すべての弱さは社会の伸びしろ、秒単位の暇つぶしではなく、成長していく生態系を生み出す、自分がスターになるのではなく社会にトーチを掲げよう…パワーのあるフレーズがたくさんあるが、実践者だけに言葉に重みがある。なかでも、「言葉にリーダーシップを持たせる」のくだりは目からウロコ!いい言葉やアイデアは人が前に進む補助線になる、とはコピーライター以上のもっと社会に開かれた力強い印象だ。繰り返し読みたい。2021/08/10

ta_chanko

27
弱さを克服していくのではなく、弱者が惨めにならないように、社会を変えていく。「ゆるスポーツ」のように、誰でも楽しめてゲラゲラ笑えるようなデザイン。Nin_Ninロボットのように、視覚障害者と身体が不自由な人が能力をシェアし合うようデザイン。こんな不自由で不平等で理不尽な社会でいいのか?という怒りや、何とかしたい!という個人的情熱が社会を変えるエネルギーになる。強者をさらに強くするような仕事ではなく、弱者も自信と誇りを持って生きられるような社会をつくっていく仕事の方が魅力的。読んで良かった。素晴らしい本!2021/10/28

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

19
ホメ出しの技術( https://bookmeter.com/books/19962553 )が素晴らしかったので同じ著書のものを。タイトルを見かけただけなら手に取らなかったかも。強さや前向き上昇だけが正義の時代は終わり。石油を掘り尽くした後にはこれまでエネルギーとは目されていなかったものをいかに活用するか、活用すべきものが弱さであると感じました。第4章の自分宛ての企画書は、やりたいことがわからない人、行き詰まっている人に超役立ち。ゆるスポーツのくだりは著者の思いが伝染したか目汗が。2022/07/25

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